モラハラ男は結婚前に見抜いて排除すべし。そうすれば日本は変わる<モラ夫バスターな日々33>

HARBOR BUSINESS Online / 2019年10月15日 8時31分

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まんが/榎本まみ

◆弁護士・大貫憲介の「モラ夫バスターな日々<33>

 モラ被害を受けている妻が周りに相談すると、

A:「でも、好きで結婚したんでしょ」

B:「男なんて、そんなもんよ」

と、毒バイス(相談者に有害なアドバイス)が返ってくることが多い。

 しかし、いずれのアドバイスも、被害妻を追い詰めるだけで、間違っている。

◆モラ男は健全男子に擬態する

 日本は、残念ながら、男女平等度世界ランク110位と世界の最底辺に位置し、「女尊男卑」などと認知の歪んだ男たちが蔓延し、性加害、不適切性行動が横行している。

 しかし、日本にも少数派とはいえ、健全男子は存在する。私の推測では2割程度の男性は、健全である。すなわち、上記の毒バイスB(男なんて、そんなもんよ)は正しくない。

 ただ、殆どのモラ男は、交際期間中は健全男子に擬態している。被害女性たちは、擬態を信用してしまい、モラ男だとは思わない。 したがって、「モラ男」が好きで結婚した訳ではなく、毒バイスAも間違っている。

 そして、擬態している男は、結婚後のある日、モラスイッチが入り、モラ夫の正体を現す。被害妻が、結婚相手がモラ夫だったことを知っても、引き返すことは困難である。

◆結婚前にモラ男をチェックする方法はあるか

 モラ被害を受けないためには、モラ男を結婚対象から外すことが一番である。多くの女性がモラ男を結婚対象から外し始めれば、男も変わっていくしかない。そして、いつか、モラ文化も衰退していくはずである。

 さて、婚前モラチェックのポイントをいくつか紹介しよう。

1、性行動

 健全男子に擬態していても、性行動では本性が現れやすい。避妊を嫌ったり、自分勝手な性行動は、モラ男の特徴といってよい(第18回「妻に加害するモラ夫予備軍は、結婚前の性的行動で判別可能」)。二股、風俗通いなどもリスクが高い。

2、クレーマー

 店員や業者など、自らがお客様として優位に立てる者を相手に威張り散らし、クレームをいう男性は、モラ体質が強いといえる。クレーマーは、結婚し、夫/家長という「優位な地位」を得ると、モラ夫に豹変する。怒鳴られている店員は、クレーマーと結婚した明日の我が身である。

3、モラ文化への親和性

 イエ制度、性別役割分担など「伝統的家族観」(伝統的といっても、基本的には明治以降)との親和性の高い男性も要注意である。跡取りを気にしたり、家柄などを言い出すのは、モラ体質が強いといえる。3歳までは、母が育てるべきとの3歳神話を信奉し、結婚、出産退職を迫る男性は、出産や退職でモラスイッチが入り、モラ夫になることが多い。

◆やたら結婚を急く男はモラ夫になる可能性大

4、俺様彼氏

 俺様一番の俺様彼氏の言動の多くは、既にモラハラと呼べるものだったりする。上から目線での言動、彼女は俺様に尽くして当然、彼女には反論を許さないなど、結婚前からの俺様は、かなりヤバい。俺様物語が大好きで、自分がいかに偉いか、いかに苦労したかを得々と話すタイプは、仮に、健全男子に擬態していても、本質は俺様であり、結婚したらモラ夫になる。

5、独占欲

 交際範囲、活動範囲を限定し、行動を全て把握しようとする独占欲の強いタイプも危険である。「俺だけを見ていてほしい」と嫉妬深いのは、決して深い愛情ではなく、独占欲である。このタイプは、別れようとするとストーカー化する危険もある。

6、結婚願望

 モラ夫は、女性と結婚して、夫/家長になることに価値観を置いているので、同居や結婚を急かす傾向がある。本当に好きであれば、彼女の気持ちが固まり、結婚への環境が整うのを待つはずであるが、これが待てず、強引に話を進めるタイプは、結婚願望が強いと考えてよい。男の結婚願望は危険である。

7、短気

 よく怒る男は、当然、結婚してからも怒る。怒りは、問題解決に安易な方法であり、依存が生じ易い。また、彼女を怒ってもよいと思っている男は、妻には、さらに遠慮がない。結婚後は、夫の怒りにビクビクする生活になる。

◆小泉進次郎氏は擬態していたのか?

 進次郎氏は、独特な俺様の雰囲気をまとい、デキ婚をした。いかにもモラ男に思える。他方、育休に言及する等、健全男子としての振る舞いもみられた。報道を通じてしか知らないので断定できないが、いかにも健全男子に擬態するモラ男に思えたが、本連載24回目の時点では、明白な証拠/兆候はなかった。

 ところが、8月21日に挙式した晩、滝川さんが指輪を「紛失」したという。それを知った進次郎氏は、「プリプリして口もきいてくれなくなりまして。怒って手を貸してくれない」状態だったそうだ。

(出典)

 指輪を紛失したら、新婦にはショックだろうし、悲しくなるだろう。健全男子/非モラであれば、新婦を慰め、怒らずに一緒に探すだろう。すなわち、進次郎氏は、結婚式でモラスイッチが入り、モラ夫となった可能性が高い。

 前回の記事で書いたとおり、モラは治らない。モラは、妻の心身を蝕み、家庭を不幸にする。モラ男からは、逃げるのが一番である。

【大貫憲介】

弁護士、東京第二弁護士会所属。92年、さつき法律事務所を設立。離婚、相続、ハーグ条約、入管/ビザ、外国人案件等などを主に扱う。著書に『入管実務マニュアル』(現代人文社)、『国際結婚マニュアルQ&A』(海風書房)、『アフガニスタンから来たモハメッド君のおはなし~モハメッド君を助けよう~』(つげ書房)。ツイッター(@SatsukiLaw)にてモラ夫の実態を公開中

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