「身元がはっきりしている」からこそ根強い需要の「合コン」。低スペックでも活躍するには?<アラサー独女の婚活・恋活市場調査3>

HARBOR BUSINESS Online / 2020年1月18日 15時32分

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◆いまだに健在の合コン

 できればリアルで、出会いたい。

 そう思った時、大人はあらゆるコネクションを駆使して「合コン」をセッティングするのである。

 「マッチングアプリやSNSで手軽に知らない人とも知り合えるようになった現代で、合コンなんて本当にやってる人いるの?」

 なんていう声も巷からは聞こえてくるが、そんなことを言っているのはすでに幸せまっしぐらな人か、初対面グループ飲みが苦手なコミュ障タイプの人かのどちらかだ。

 合コンはいまだに、水面下ではあるものの、都会でも田舎でも日夜行われる、昔ながらの縁出会いの定石の一つだ。今回はそんな「合コン」について、令和の現状を解剖する。

◆街コンより安心な合コン、理由は「身元がはっきりしているから」

 合コンがいまだに重宝されるのには明確な理由がある。マッチングアプリやストリートナンパなど、新しく登場した出会いにはないものだ。

 そう、それが「身元が割れている」という安心感である。

 合コンは幹事を発端として、ほとんどの場合グループ内の誰かの知り合い同士が集まるため、友人の友人というポジショニングで知り合うことが大きなメリットだ。しかも、たいていの場合「母校の学友」や「会社の同期」などといった同じコミュニティ内の人間が集まって行われることが多いため、共通の話題にも繋がりやすい。アプリなどのネット出会いでよく心配されるような出会い詐欺に遭う心配は少ないため、男女共に安心して出会うことができるのが大きなメリットだ。

 現在合コンが古い考え方のように見られるのは2つの理由がある。

 合コンは「個の性格」を加味してセッティングされるものではないため、内面のマッチング率を重視した時には、出会える人数の少なさから満足度が低くなりやすい方法であるからだ。

 さらに、マッチングアプリのような出会いコスパを下げた他の方法に比べると、一回にかかる時間、費用、内面のマッチング率のコスパが悪いように見えること。これらの理由から、他の出会いに比べて前時代的に見られることもある。が、知り合いのレコメンドという安心感を得ることができる出会いは、今のところ合コンか友人の紹介くらいしかないのである。

◆合コンは「恋愛はオプション重視」なハイスペに特におすすめ?

 しかし、全ての出会いの方法に「合う人、合わない人」というものがいる。

 合コンにおけるデメリットは大きく分けると2つだ。

・1回で会える人数が少ない

・性格のフィルタリングがされない

 では、逆にメリットはなんだろう。大きく分けて2つある。

・似た環境の人が集まりやすいこと

・身元が割れていて安心であること

 これを考えると、合コンは性格や趣味のマッチング率を重視する人には向いていないといえる。しかし「こういう環境の人が望ましい」という明確な希望がある場合は、それに沿った人を一人呼べば、全員同じような環境・オプションを持つ人が来てくれる可能性が高いのだ。

 例えば、「顔のかわいい女性」と知り合いたい大手広告代理店営業マンと、「高学歴でよく稼ぐ男性」と知り合いたい美容外科のコンシェルジュが合コンしたとする。

 そうすると、男性側は大手企業の社内の人間を連れてきてくれれば、女性の希望通りの「高学歴でよく稼ぐ男性」が来るし、女性も美容外科で働く美容への意識の高い女性という意味では、スタイルや外見に気を使った女性が集まりやすそうだ。

 このように、年収や外見、学歴といった環境面でのオプションが恋愛において重要な人の場合、合コンは他の出会いの方法よりも圧倒的なパフォーマンスを見せるのだ。

◆キャッチーな長所があればメリットがある合コン

 このような長所から、都会で開催されている合コンには、男女ともにハイスペックな人が集まりやすい。外見、年収、学歴……そのどれかが高いと特に合コンに誘われやすい。

 では、低スペックだと合コンには呼ばれないのか?残念ながら、合コンではわかりやすくキャッチーな長所がある人がもてはやされるため、スペックに自信のない人は合コンでは活躍しづらい。とはいえ合コンはチームプレーなので、女性との接し方や話し方の上手さが会の中だからこそ引き立つ場合もあるので、一概にナシ、とは言えないが……現状では、スペックや外見に自信のない人たちは、合コンには行かず街コンを選択するような雰囲気がある、とは言わざるを得ない。

◆低スペでも合コンで活躍するためには

 しかし、スペックに自信がなくても合コンで重宝される方法はある。合コンで重視されるのは、職業や学歴などの「つながり」だ。相手が理想に思うような特徴の人を誘える「セッティング力」さえあれば、合コンで重宝されることは可能だ。

 合コンに圧倒的に強いのは、まず男女ともに華やかな大手企業に入っていることだ。もしもそのカードを持ち合わせていないなら、なんとかそういうハイスペの友人に最初のきっかけを作ってもらう必要がある。一度でもハイスペたちの合コンに入り込むことができれば、それも一つのコネクションだ。男性側にも女性側にも、「こいつがセッティングする合コンは強い」と思ってもらえれば、合コンタイフーンの仲に入っていくことはできる。

 「それだと汚れ役幹事になるだけなんじゃ?」と聞かれれば、そうなる可能性もあるかもしれない。しかし、コネさえ得れば後はその人の実力次第だ。合コンでは内面のフィルタリングはされないため、運良く内面的に合うと思ってくれる人と会うことができれば、イケメンや美女を形勢逆転し、勝ち星を取ることができる可能性もある。

 どちらにせよ、草食と言われる日本の恋愛市場の中では、合コンは相当肉食獣の戦いが求められる現場でもある。しかし、オイシイコネを一つ得るだけで、漁夫の利的な大物をゲットできる可能性もある超インディアンポーカーな恋愛ファイトクラブなのである。

 令和の今でも、合コンはまだ死んでいない。

<文/ミクニシオリ>

【ミクニシオリ】

1992年生まれ・フリーライター。週刊誌などにアングラな性情報、最新出会い事情など寄稿。逆ナンや港区合コンの現場にも乗り込み、恋愛経験を活かしてtwitterで恋愛相談にも回答。カルチャーにも素養がある生粋のサブカル女子。Twitter:ライタ〜ミクニシオリ

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