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目指すは年間利用客100万人 新規路線就航が相次ぐ札幌丘珠空港 滑走路延長でさらなる利用拡大へ 注目のワケは…中心部への近さと“コンパクト”感

北海道放送 / 2024年9月26日 21時56分

いま札幌市の丘珠空港の利用客が増えています。利便性を高め、目指すは年間利用客100万人です。

滑走路に寝そべったり、記念撮影をしたり。丘珠空港で開かれた滑走路を歩くイベントです。
ことしで4回目の開催で、抽せんで選ばれた約120人が参加。

応募倍率約6.5倍の人気ぶりです。

参加者
「すごく気持ちがいい。長くてびっくり。当選すると思っていなかった。ありがたかった」

札幌市の中心部から、約6キロの「丘珠空港」。ここ数年は定期便の就航が相次ぎ、2023年度の利用客は、現在の空港ビルが開業した1992年以来、初めて40万人を超えました。

札幌市まちづくり政策局 空港活用推進室 小澤宏亘課長
「7月以降かなり旅客数も戻ってきている。今年度は50万人いくのではないかと期待」

目指すは、年間利用客100万人!進化する丘珠空港と、これからの可能性について、もうひとホリします。

札幌丘珠空港では、ここ数年、新規路線の就航が相次いでいます。

去年3月に、名古屋小牧線が就航。10月には中標津空港や秋田空港を結ぶ定期便の運航が始まり、ことし1月には「トキエア」が新規参入。新潟空港と結ぶ路線が就航し、全12路線となりました。

札幌市まちづくり政策局 空港活用推進室 小澤宏亘課長
「路線の拡大を知り、じわじわ浸透してきた」

新潟から来た夫婦
「トキエア(新潟)が開通したので乗ってみようと。(丘珠空港は)近くてコンパクトな分、迷うことがない」
「混んでなくていい」

こちらは丘珠空港の利用客数の推移です。ことし4月から夏休みが終わった8月末時点で、およそ7万人が利用。
過去最高だった去年の同じ時期に比べて、3割以上増加しています。

丘珠空港に注目が集まる理由。

それは中心部への近さに加え、空港のコンパクトさにあります。

空港の入口から”数歩”歩くと手荷物検査場があり、すぐに重い荷物を預けることができます。

さらに階段をのぼって、すぐに保安検査場を通過して飛行機へ。

空港に着いてから、飛行機に乗るまでが短時間で済むのも魅力のひとつです。

福井から来た会社員
「空港らしくないと言えばらしくない。どちらかと言えば電車の駅のような感じ」

また空港内には、約370台が停められる駐車場がありますが、ピーク時の混雑緩和のため、8月から臨時駐車場を設け、空港まで無料送迎しています。

そして9月から2か月限定で始まったのが、観光タクシーの定額送迎プランです。

前日までに電話予約すると、飛行機の到着時間に合わせてタクシーが迎えに来て、札幌市中心部はもちろん、定山渓温泉やエスコンフィールド北海道などに定額料金で行くことができます。

利便性を向上させ、将来的に100万人の利用客を目指す丘珠空港。

その起爆剤として期待されるのが滑走路の延伸計画です。

札幌市まちづくり政策局 空港活用推進室 小澤宏亘課長
「リージョナルジェット機(小型ジェット機)が1年間通じて運航することによって、冬場の客を札幌にも取り込めるという認識があります。1日70便程度は飛べると認識」

札幌市は、2030年までに滑走路を、いまより300メートル長い1800メートルに延長する計画です。

実現すれば、冬場でも小型ジェット機の運航が可能になり、1日あたりの発着便も、現在より20便多い70便を見込んでいて、さらなる利用拡大が期待されます。

札幌市民
「千歳並みになってくれればいいが(滑走路の)長さがないからね」
「売店やレストランとか、丘珠空港自体が観光スポットになるよう活性化していくといいかも」

札幌市まちづくり政策局 空港活用推進室 小澤宏亘課長
「(丘珠空港は)地方と地方を結ぶコンセプト。今は滑走路を1800mまで伸ばすことで、新千歳空港とつながっていない空港でも丘珠から行けると、期待を持ってくれればと頑張っている」

さらに北海道新幹線が札幌延伸になると、新幹線で到着した人が丘珠空港に移動して、そこから北海道内いろんなところに行ってもらうとか、その逆もあるかもしれませんし、どんどん選択肢が増えるのでは…と思われます。

滑走路が1800メートルになると…
【効果】医療用ジェット機「メディカルウィング」の受け入れや災害時の小型ジェット機の代替輸送について冬期も可能に!
【課題】騒音問題、除雪体制、緑地の縮小など

札幌市が行った地域アンケートによりますと、
【ターミナルビルに欲しいもの】
1位 飲食店 (43%)
2位 公共交通 (38%)
3位 物販店 (31%)

【空港周辺に欲しいもの】
1位 商業施設 (41%)
2位 緑地 (38%)
3位 駐車場 (31%)
このほか、要望として、羽田や関西などへの新規路線就航があがっていたということです。

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