腰椎破裂骨折から復活したお笑い芸人「ずん」のやすさん、最悪のケースでは後遺症が残ることも......

ヘルスプレス / 2015年8月3日 21時28分

麻痺が残ったときのリハビリの方法とは?

 手術をして安定は得られたが、運動麻痺が残った場合には、その麻痺の程度に合わせて、リハビリテーションが行われる。

 「麻痺が軽ければ、麻痺している筋肉を使うように起立・歩行訓練などが行われます。下肢の完全麻痺のような状態であれば、車椅子での生活自立を実現するため、上肢を鍛え、車椅子への移乗などが出来るようにしていきます」

 では手術をせずに保存加療が選ばれた場合は、どうなるのか。

 「骨癒合をめざすため、当面数ヶ月単位で臥床安静となるので、四肢の筋力低下など、廃用症候群(※注)が生じてきます。それを少しでも少なくするために、下肢筋力増強訓練、例えば、寝て足を伸ばしたまま、踵を浮かせるように力をいれるなどを行っていきます。痛みが強ければ、これも、ままならないことになります」

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【※注】廃用症候群
病気や怪我などで、過度に安静にすることや、活動性が低下したことによる身体に生じた状態のこと。特に高齢者では、知らないうちに進行しがち。気がついた時には、「起きられない」「歩くことができない」などの状況が見られる。
病気や怪我によって安静臥床にしていたことによる廃用症候群の改善が、リハビリテーションでは特に大切な課題だ。
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 廃用症候群を決して侮ってはいけないと、園田先生。

 「廃用症候群は、他に関節拘縮(関節が固くなる)、自律神経の能力低下(起立性低血圧、脈がすぐ速くなる)、腸管の蠕動運動低下、骨粗鬆症、認知機能低下などもあります。どの程度の期間、臥床安静にすべきか、その後どの程度コルセットを装着しておくかは、病状、医師の意見によりまちまちです。可能ならば座位、立位をとることが廃用を改善される一番良いリハビリテーションとなります」

復帰のポイントは「廃用症候群を少しでも起こりにくくすること」

 ずんのやすさんの場合は、リハビリもかなり成功したと推定できるが、復帰のために必要なリハビリは「廃用症候群を少しでも起こりにくくすること」とアドバイスする園田先生。

 「ただし、安静の範囲を超えて行うことが出来ませんね」と、あくまでも症状に合わせ、担当医の指導の下に行うことを強調する。

 腰椎破裂骨折を完治して、復帰するためには、安静臥床にしていたことによる廃用症候群の改善が大きなキーワードになる。

 「廃用症候群の改善は、非常に大雑把な言い方をすると、寝ていた期間の2〜3倍の期間の訓練が必要です。そのため歩いて社会復帰した場合を例にすると、受傷後再び歩き出した頃までの期間の2〜3倍の期間は、筋力をつけたり、体力をつけたりの必要があると言えましょう」

 また退院後に、通院という診断が出た場合のリハビリはどのようになるのだろう。

 「通院が、経過をみるという意味であれば、骨折後の状態をレントゲンなどで確認するために何ヶ月かに1度の確認が必要かと思います。

 リハビリテーションのために通院するという意味であれば、自主訓練が出来ない身体状況の場合かもしれなせん。そうでなければ、自主訓練で良いかと思います」

 退院後の自主訓練も重要だ。担当医の指示を仰ぎながら、億劫と思わず、継続することが大事だ。
(取材・文=夏目かをる)

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