バイアグラ・レビトラ・シアリス......ネットで偽ED治療薬を買うリスクを考えよう

ヘルスプレス / 2018年7月12日 8時0分

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「ED治療薬」の偽造品で副作用も(depositphotos.com)

 「ED(勃起不全)」患者は軽症を除いた、中等症と重症の患者の数だけ見ても、日本には推計1130万人いるといわれている。これは糖尿病の患者数よりも多く、EDはそれだけポピュラーな病気だ。

 「EDは、加齢によって血流が落ちると起こるもので、恥ずかしいことではありません。気になる人はきちんと病院やクリニックを受診してほしいと、私たちは訴えています。性機能が落ちても自分は困らない、という人は問題ありませんが......」

 こう話すのは、昭和大学藤が丘病院泌尿器科の佐々木春明教授。佐々木教授が「ED患者はきちんと医療機関で受診を」と訴えるのには訳がある。

 現在、ネット上では、ED治療薬の販売が横行している。そのなかには多くの偽造品が混じっており、服用者のなかには、深刻な健康被害に見舞われるケースが多発しているからだ。

偽ED治療薬による副作用も

 「現在、日本で認可されているED治療薬は、バイアグラ・レビトラ・シアリスの3種類。これら正規品でも、期待した以外の作用、つまり副作用がないわけではありません。めまいやほてり、頭が重くなるといった症状です。ところが偽造品の場合は、含まれている不純物による副作用を引き起こすことがあります」

 具体的には、じんましん、気分が悪くなる、不整脈、下痢、吐き気、首が痛くなる、食欲がなくなる......などだ。

 「なかには、勃起させる成分すら入っておらず、セックスに対するさらなる自信喪失につながり、EDが悪化する場合もあります」

「恥ずかしい」からネットで買ってしまう

 2016年に製薬会社のファイザー、バイエル薬品、日本新薬、日本イーライリリーの4社が合同で調査したところ、国内のサイトから発注した薬の35.6%、タイのサイトから発注した薬の48%が偽造品だったという。

 これらの薬はバイアグラなどの既成の薬品名を掲げ、パッケージも精巧で、素人目には本物と偽物の区別はつかない。ネット販売の薬には偽物が含まれていることを知りながら、「自分が買っているものだけは本物だ」と思い込んでいるケースもある。

 「なかには、シアリス100と書いているなど、我々が見たら明らかに偽造品だと分かるものもあります。シアリスには、100mgの錠剤はないからです」

 だが、医薬品のパッケージは、専門家の佐々木教授でさえ「普段あまり目にしない」。また、「錠剤だけだと、本物と見分けがつかない」という。

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