脳卒中後遺症のリハビリジム~医療保険外でもターゲットが富裕層ではない理由
ヘルスプレス / 2018年7月30日 14時0分

脳卒中後遺症のための機能回復・再発予防専門トレーニングをメインとした「リハジム」
東京・八王子駅から徒歩10分ほどの立地に、脳卒中後遺症の方のための機能回復・再発予防専門トレーニングをメインとしたまったく新しいコンセプトのジム「リハジム」がオープンした。
医療保険下で最高で40分(理学、作業、言語療法毎)と決まっている外来リハビリ訓練を時間制限なしで開放し、発症からの日数によって訓練を打ち切りにされてしまう患者たちに、施設が営業している限り訓練の場所を提供する新しい施設だ。
運営するのは理学療法士で株式会社p3の代表も務める中村尚人氏。現在の脳梗塞患者の実態や本施設でのサービス、引き続き中村氏に、今後の展望について話を聞いた。
脳梗塞になりやすい人の特徴
一般的に脳梗塞は、60歳以上の人に多く起こるが、最近は40〜50歳代の働き盛りの人たちにも増えている。女性よりは男性のほうが発症しやすい傾向もある。
中村氏は「運動不足もありますし、食事の問題もありますが脳梗塞にかかる人が年々増えているんです。仕事でストレスが大きい時代になっているのも、その原因のひとつだと思います」と警笛を鳴らす。
中村氏自身も脳卒中や脳梗塞に対する情報発信に積極的で、「リハジム」のホームページにブログを設け、自身の考えや研究の結果、脳卒中や脳梗塞の最新の情報などを発信している。
「喫煙、飲酒、ストレス。あとはファストフード。女性が男性より少ないのは、そういう環境にはあまりいないからでしょう。それに女性は、低血圧の方が多い。ベースが違うんじゃないですか。血圧は160越えたら危ないと思ったほうがいいです」と中村氏。
「予防としては、やっぱり血圧を測る癖をつけたほうがいいです。40代を越えたら血圧を計るっていう。たかが3000〜4000円で血圧計も買えるわけですから、毎朝数値を知る努力をするだけで、結果は全然違って来ると思います」と述べる。
「あと、運動していない人のほうが脳卒中や脳梗塞になりやすいんです。血流を良くする、体が温かくなるような運動をすることがとても大切なんです」とも力説する。
正しい方法、知識を知ってもらうための努力
日本における脳卒中や脳梗塞への理解度は、驚くほど低い。発症後の機能回復、再発予防のトレーニングに対しても、それは同じ。様々な情報が飛び交い、利用者の理解をより難しくしている。
既存のリハビリ法に対して中村氏の考えるような新しい方法を浸透させるには「とにかく知ってもらうしかない」と話すが、知ってもらうことへのハードルも高い。中村氏は各病院にチラシを配り、ソーシャルワーカーやケアマネージャーを対象にした見学会や営業活動にも力を入れる。
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