夏の脳梗塞の対策は...... 熱中症と同じく水分補給&「ACT-FAST」

ヘルスプレス / 2018年8月10日 14時0分

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脳梗塞は「夏」に最も多い(depositphotos.com)

 脳梗塞は冬に多いイメージですが、脳梗塞は夏に一番多いことがわかってきました(2015年 脳卒中データバンク)
 
 特に今夏のように猛暑が続いていると、気温が上がり、血管が拡張しているところに、発汗し脱水状態になると、脳梗塞が起こりやすくなります。ですから、熱中症の予防と同様に、水分を十分にとり、休みながら活動してください。

 一方脳梗塞の中でも、脳塞栓は冬に多いとされています。脳塞栓は心房細動などで、血液の塊ができ、脳の血管に飛んで、脳の血管を閉塞して、脳梗塞を起こす病気で、高齢者に多い脳梗塞です。
 
 ところで皆さんは「ACT-FAST(アクトファースト)キャンペーン」をご存知ですか?
 
 「顔の左右が非対称になる(Face)、手が上がらない(Arm)、言葉がしゃべれない(Speech)。これらの症状があったら、すぐに救急車を呼ぼう(Time)」というもので、脳梗塞の治療法である血栓溶解療法を、できるだけ多くの人に実施できるようにするためのキャンペーンです。

 なぜ「ACT-FAST」が大事なのか? それは後ほどご説明します。

脳細胞は1度死ぬと再生しない

 脳梗塞は脳の血管が詰まる病気です。 動脈硬化などで血管内腔が塞がり、その先の脳細胞に血液が送れなくなると脳細胞は酸素欠乏と栄養不足になります。この状態を「脳虚血」といい、これがしばらく続くと脳細胞は死んでしまい、脳梗塞になります。

 そして、脳細胞は1度死ぬと再生することはありません。最近一部の細胞で再生する可能性が指摘されましていますが、特殊な場合に限ります。
 
 障がいを受けた脳の場所が「運動」に関係があれば「運動麻痺」が起こり、「感覚」に関係があれば痺れなどの「知覚障害」が、「言語」に関係があれば「言語障害(失語)」が起こるというように、梗塞の場所によりいろいろな形で症状が出てきます。

 脳梗塞には、動脈硬化によって脳動脈が徐々に狭くなって最終的に閉塞する「脳血栓」と、脳以外の主に心臓でできた血の塊(血栓)が、血液の流れにのって、脳動脈に達し血管内腔を塞いでしまう「脳塞栓」に分けられます。

 脳塞栓の多くは、心房細動(脈が200以上になってドキドキする病気)が原因です。故・小渕恵三首相や、長嶋茂雄監督が脳梗塞になった原因は、ストレスが心臓にきて、心房細動になり、そこで血栓ができて、血栓が脳に飛び、脳の血管につまり、脳塞栓を起こして、脳梗塞になったものです。

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