安全な飲酒量はない!?アルコール関連死280万人、がんの死亡リスクが酒量に比例!

ヘルスプレス / 2018年9月26日 8時0分

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安全な飲酒量など存在しない!?(depositphotos.com)

 ワシントン大学のMax G. Griswold氏らの研究グループは、195カ国・地域の疾病負荷を定量化する「世界疾病負担研究(GBD)2016」のシステマチックレビューとメタ解析に基づき、「世界のアルコール関連死は、およそ280万人に上る。

 がんの死亡リスクはアルコール摂取量が多いほど増加し、健康損失を最小限に抑える飲酒量はない」と警告する研究成果を『Lancet』(2018年8月23日オンライン版)に発表した。

 発表によれば、Griswold氏らは個人と集団の飲酒に関するデータソース694件と飲酒リスクに関する前向き・後ろ向き研究データ592件を活用。

 1990~2016年にわたる195カ国・地域のアルコール関連健康アウトカム23項目のリスクを解析し、男女別・5歳年齢階級別(15~95歳以上)の飲酒率、標準飲酒量、アルコール関連死、障害調整生存年数(DALY)を算出した。

 その結果、飲酒者は、世界総人口の32.5%に当たる約24億人(女性は25%:9億人、男性は39%:15億人)、飲酒者の1日当たりの平均飲酒量は、女性が0.73ドリンク、男性が1.7ドリンクと推定した(1ドリンク=純アルコール10g換算)。

1日に1~2杯の飲酒が健康に良い――は神話

 飲酒は、世界の死亡率と障害調整生存年数(DALY)の7番目に該当するリスク要因であり、飲酒関連死は280万人に上った。飲酒関連死の年齢調整死亡率は、女性が2.2%、男性が6.8%。15~49歳の飲酒関連死は女性が3.8%、男性が12.2%と高い。

 15~49歳の飲酒関連死亡率は、国によって格差がある。クウェート、イラン、モルディブ、シンガポール低く、ラトビア、ロシア、モンゴル、レソトなどのアフリカ諸国は高い。

 障害調整生存年数(DALY)の観点から見ると、飲酒は女性の1.6%、男性の6.0%占める。15~49歳は、女性が2.3%、男性が8.9%だった。また、50歳以上では、アルコール関連死に占めるがんの割合は、女性27.1%、男性18.9%だった。

 さらに、各健康アウトカムの推定相対リスク曲線の解析によると、虚血性心疾患リスクだけが1日0.8ドリンク程度の少量飲酒者で最小となったものの、すべての健康損失リスクを最小限に抑えるアルコール摂取量は、1日0(95%UI 0.0~0.8)ドリンクと推計された。

 共著者で同大学のEmmanuela Gakidou氏は「特にアルコール関連死リスクが高い国では、今回の知見を検証して公衆衛生上の取り組みに反映させ、国民の健康とwell being(身体的・精神的・社会的に良好な状態)を改善すべきだ。

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