【菅首相長男接待問題】山田真貴子内閣広報官7万4000円“ゴチ”政権ダメージ必至

スポーツ報知 / 2021年2月23日 6時0分

菅首相

 菅義偉首相の長男が勤める放送事業会社「東北新社」による接待問題で、総務省は22日、既に判明している幹部4人以外に9人、計13人の総務省職員が、同社側から計39件の接待を受けていたと明らかにした。13人の中には、山田真貴子内閣広報官が含まれることも判明。総務省内だけの問題で済ますのは困難な状況となってきた。

 菅氏の長男と総務省との「不適切な関係」の中に、首相会見で司会進行を務める山田氏の名前が挙がった。

 総務省によると、山田氏は総務審議官時代の2019年11月6日夜に、東京・虎ノ門で東北新社社長、菅氏の長男ら4人と会食。1人当たりの飲食単価は約7万4000円だった。

 山田氏は「放送業界全体の実情に関する話はあったかもしれない。グループ会社の話題が出たかもしれない。しかし、行政をゆがめるような不適切な働きかけはなかった」と話しているという。15日の衆院予算委員会では、総務省の原邦彰官房長が「山田氏に確認したが、首相長男と会食したとの明確な記憶がないとのことだ」と答弁していた。

 山田氏は首相秘書官や情報流通行政局長を経て、19年7月から20年7月まで総務審議官を務めた。同年9月の菅内閣発足に伴い、女性として初めて首相会見を仕切る内閣広報官に就任。国政における「女性活躍」の“代表格”だった。

 この日、総務省は13人のうち11人について、国家公務員倫理規定上の「利害関係者からの接待」に該当するか、その可能性が高いと認定し、懲戒処分などとする方針を固めた。24日に人事院に報告し、同日中にも処分する。ただ、山田氏は特別職の国家公務員のため、処分対象からは外れている。

 総務省が公表した調査結果によると、39件の接待は16年7月~20年12月にかけて行われた。業者側は同社や、同省から衛星放送の認可を受けた子会社の社長、役員らが参加。菅氏の長男が同席していたのは半数超の21件だった。

 官邸サイドは、菅氏に火の粉がかからないよう、総務省に対し「出せる資料は早く出せ」と指示。山田氏の接待が明らかになり、「あくまでも総務省の問題」と突き放そうとした戦術は急速に崩れつつある。自民党筋は「浮世離れしている」とあきれ、公明党幹部も山田氏が内閣広報官の職にとどまるのは難しいとの見方を示した。

 菅氏はこの日の予算委で「長男が関係し、結果として違反する行為をすることになり大変申し訳なく思っている。国民におわびする」と陳謝。長男が就職する際「総務省との関係については、距離を置いて付き合うように言った」と明かし、今回の会食は「驚いた」と語った。自身との切り離しを図ろうとしたことは間違いないが、政権へのダメージは免れないことは確実だ。

 〇…総務省の調査報告を受け、野党は政権追及を強める構えを示した。立憲民主党の江田憲司代表代行は「組織ぐるみで接待供応を受けていたことが明らかになった」と指摘。「相手は首相の息子。みんなで渡れば怖くない。みんなで偉くなれると官僚側は考えたのでは」とした。また、共産党の小池晃書記局長は、山田氏の飲食単価が7万円超だったことを踏まえ「何を食べたのか。庶民感情からいって許されざる接待ではないか」と断じた。

 ◆我々のお小遣い2か月分弱…

 新生銀行の調査によると、昨年の20~50代男性会社員の毎月の小遣い額は平均3万9419円。1か月の飲み代は1万1620円だった。山田氏が接待を受けた額は、小遣いの2か月分弱、飲み代だけなら半年分以上となる。

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