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「俺はやっぱり黒くないとダメ」松崎しげる「役割は元気印」

スポーツ報知 / 2024年8月31日 10時0分

「地平を駈ける獅子を見た」を生歌唱して撮影を盛り上げた松崎しげる(カメラ・小泉 洋樹)

 歌手・松崎しげる(74)が、日本記念日協会が認定した「松崎しげるの日」である9月6日に、東京・豊洲PITで音楽フェス「黒フェス~白黒歌合戦~」を主催する。2度の離婚と3度の結婚を経験し、3人の子供を育て上げた父でもある。「自分の看板は元気印。いつまでたっても、はなたれ小僧ですよ」と笑い飛ばしながら、ライブで見せる姿とは違った一面ものぞかせた。(増田 寛)

 頭髪に負けないくらい黒々とした健康的な肌が、南国のトロピカルな雰囲気を漂わせる。74歳となってもワイシャツのボタンを3つ目まで開け、白のスニーカーと白の短パンが本当によく似合う。酷暑とあっても「最近、なかなか良い日光が多いからうれしいね」とウキウキした笑顔が太陽よりもまぶしかった。

 「ちょっと肌が白くなると、周りから『具合悪いの?』って心配されるからさ。俺はやっぱり黒くないとダメなんだって。ずっと意識的に黒くしてるよ。日焼けマシンは2台持っているけど、お日さまが一番好き。焼く時の80%は直射日光かな。旅ロケ中の休憩もずっと外で寝そべっているね」

 「歩くメラニン色素」などと呼ばれる肌の黒さから、9月6日を96(黒)にちなみ「松崎しげるの日」と制定されたのを機に、2015年から毎年フェスを開催している。「最初は聞いた時に笑っちゃったよ。でも、初めてフェスを主催して、こんなに楽しいのかと思った」と白い歯を見せる。

 特に励みになったのは、「ももいろクローバーZ」ら若手アーティストとの共演だ。「ももクロなんて俺からすれば孫世代だけど、本当に頑張ってる。自分も元気印だけど、それにも劣らないよ」と声を弾ませながら目を細めた。

 「一生懸命、目標に向かって、ただただ突っ走ってる若いアーティストたちを見ると、自分も頑張りたいと思う。一方で、若いアーティストたちもベテランがいれば、緊張感、怖さ、うれしさを肌で感じると思う。いろいろと入り交じった思いが、ステージをすごくステキに見せてくれるんだ」

 若手にも分け隔てなく接する松崎のバイタリティーの源泉はどこにあるのか―。聞き終えるよりも先に、前のめりになって答えた。

 「そもそも、音楽っていうだけで、年齢も国境も、何もかも超えることができる。それにステージに出たら、新人もベテランもない。俺もリスペクトするところが若い人たちにたくさんあるからね。逆に『こうした方がいいぜ!』みたいなアドバイスをこっちからすることもある。早い話、刺激的で楽しいんだよ!」

 代表曲「愛のメモリー」など、アーティストとして第一線を走り続ける一方で、そのパワーは家庭にも向けられている。2度の離婚を経験しながら、1997年に一般女性と3度目の結婚をした。「離婚した2人もちゃんと幸せになっている。本当にうれしいことですよ。俺も後ろ指をさされてないんだよね。やっぱり、もうそれが一番。ずっとまっすぐでいて良かった」

 長男で俳優の松谷優輝(25)、社会人の長女、高校生の次女の3人を育て上げた父でもある。

 「典型的な“昭和の父親”になると思ってた。でも子供には甘くて。長男には多少厳しくしたけど、女の子2人は扱い方が難しくて」と、子の話題になると目尻が下がりっぱなしになる。

 「小学4年生ぐらいまでみんなでお風呂入ってたね。息子とは昔はキャッチボール、今は晩酌やゴルフもして楽しいよ。娘たちは、恋人を連れてきたらどうしようとか心配しちゃってさ。俺、男を見る目が結構あるから、チクチク言いそうだなぁ。嫌なオヤジにはなりたくないけど、娘はかわいいし、離れてほしくない。想像しただけで緊張しちゃうな」

 俳優の長男には、アドバイスは一切しないという。松崎は国広富之(71)との名コンビが話題となったTBS系ドラマ「噂の刑事トミーとマツ」(79~82年)など、役者としても活躍してきた。「歌手だからリズム感はいいと思っている。聞いていて、見ていて、話していて、心地よいリズム感でセリフを言えていると思う。でも、俺は役者じゃないから」としつつ、2021年の消費者庁提供特別ドラマ「あなたもきっと騙される」以来の親子共演も心待ちにする。

 「芸能活動には一切、力を貸さないって決めているんだ。でも、『この役は、しげるさんに出てほしい』って言われた時には出演するかもな。自分のバーターで子供たちは出さないけど、子供のバーターなら俺は出るよ。まぁ、出演するかは大親友の西やん(=西田敏行)に聞いてから。いつも相談してるよ」

 次女が成人を迎えるという77歳までは歌手活動を続けると宣言している。その年は年々近づいているが「軽々超えちゃうね!」と生涯現役へのやる気に満ちあふれる。

 「自然体にプラス思考で、面白おかしくいたいね。プレッシャーもあるし、悲しいこともあるけど、元気印っていうのが俺の一つの顔で、それを見せることが役割。俺を見て頑張ろうと思ってくれたら最高だね」

 未来を見据えると、次は“おじいちゃんの顔”になった。「孫なんてできた日にはきっと楽しい。デレデレになっちゃってね。ふと終活のことが脳裏に浮かぶことがあるけど、俺はやらないよ。考えるだけで未来のことって楽しいからさ。そう思うと、まだまだ74なんて、はなたれ小僧だよ!」。夏の太陽よりもまぶしい未来が松崎を待っている。

 ◆松崎 しげる(まつざき・しげる)1949年11月19日、東京・江戸川区生まれ。74歳。日大芸術学部在学中にバンド「ミルク」を結成。70年にシングル「8760回のアイ・ラブ・ユー」でソロデビュー。「噂の刑事トミーとマツ」やTBS系「ケータイ刑事」シリーズなどドラマでも活躍。97年に23歳年下の一般女性と3度目の結婚。98年に長男、2000年に長女、07年に次女が誕生した。

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