「男子ツアーに出たいと思って挑戦したので、本当にうれしい」寺西飛香留が日本男子ツアー史上初の女子選手に

寺西飛香留（ＪＧＴＯ提供）

　国内男子ツアーの来季出場権を争う第１次予選会（ＱＴ）が３０日までの４日間行われ、日本男子ツアー史上初の女子ツアープレーヤーが誕生した。群馬・富岡Ｃ会場で寺西飛香留（ひかる、２３）が女子選手として初出場し、通算１オーバーで４９位となった。出場総人数上位９０％の資格を満たし、規定によりＱＴランキングが付与されることとなった。

　日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）のＱＴは４段階で開催。寺西は２次には進めずも今後は主催者推薦などで、レギュラーツアー６試合や下部ツアー５試合に出場可能となった。「男子ツアーに出たいと思って挑戦したので、本当にうれしい」とＪＧＴＯを通じて喜びの声をあげた。

　現在は、日本女子プロゴルフ協会（ＪＬＰＧＡ）のプロテストも受験中。第１次予選Ｄ地区（石川）を３位で通過し、９月３日からは第２次予選会を控える。「通過できるように整えていきたい」と意気込む。「男子はパナソニックオープン（９月１９日開幕、兵庫）のマンデー予選会（主催者推薦選考会）出場の推薦をもらったので、それに通過できるように」と男女ツアーでの活躍を目標に掲げた。

　◆寺西　飛香留（てらにし・ひかる）２０００年９月３０日、兵庫県生まれ。２３歳。和歌山・高野山高、産能短大卒。ゴルフは４歳から。女子ツアーはアマで１６年の大王製紙エリエールレディスなど６試合出場（全て予選落ち）。平均飛距離２６０ヤード。台湾ＬＰＧＡプロ資格を保持。

　◆男子レギュラーツアーに出場した女子選手　０３年１１月のカシオワールドオープンで、欧州女子ツアー賞金女王のソフィー・グスタフソン（スウェーデン）の招待選手での出場が初。０５、０６年同大会にアマだったミシェル・ウィー（米国）も招待され出場。日本女子初は０５年１２月のアジア・ジャパン沖縄オープンの主催者推薦での宮里藍。予選を突破した女子選手はいない。