大谷翔平 スタメン唯一のノーヒットもドジャース両リーグ８０勝一番乗り 紙一重の大飛球「いい形で振れている」

◆米大リーグ　ドジャース６―３オリオールズ（２９日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２９日（日本時間３０日）、本拠地・オリオールズ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場。５打数無安打で自身３戦ぶり、１４安打したド軍スタメンで唯一のノーヒットに終わったが、チームは強豪対決で連勝し、両リーグ８０勝一番乗りした。

　内容は紙一重だった。初回先頭での中直、８回無死一塁での左飛はともに大飛球。惜しくもフェンス際で失速したが「いい形で振れている」と話していたように、内容あるアウトはいい傾向といえる。２８日（同２９日）の同戦では５回に大谷の打球にグラブをはじかれたオ軍一塁手・オハーンが大谷と塁上で爆笑する場面があった。オハーンは右手親指を痛めたというが「心配するな。俺の親指はまだ手についているよと言ったら、彼は笑ったんだ」と当時の会話を明かした。この日「４２―４２」から前進はなかったが、依然として年間５０発、５０盗塁ペースの大谷は敵からも注目の的だ。

　ナ・リーグ西地区首位を走るドジャースは同２位のＤバックスとのゲーム差を４に広げ、３０日（同３１日）からは敵地で直接対決４連戦。ロバーツ監督は「たくさんのファンが集まり、素晴らしいシリーズになるだろう」。まだ本塁打のないチェースフィールドで大谷が暴れ回る。（中村　晃大）