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ドリー・ファンク・ジュニア、史上最高齢83歳で有刺鉄線電流爆破!昨年8月死去の弟・テリーさんへ追悼星「サンキュー、マイブラザー」

スポーツ報知 / 2024年8月31日 8時0分

大仁田厚(右)の電流爆破バット攻撃を背中で受けるドリー・ファンク・ジュニア(左)(カメラ・今成 良輔)

 元NWA世界ヘビー級王者で兄弟タッグのザ・ファンクスとして活躍したドリー・ファンク・ジュニア(83)が24日、神奈川・富士通スタジアム川崎で史上最高齢での有刺鉄線電流爆破デスマッチに挑んだ。昨年8月23日(日本時間同24日)に死去した弟のテリー・ファンクさん(享年79)の一周忌追悼と“邪道”大仁田厚(66)のデビュー50周年のメモリアル大会「川崎伝説2024」で、ドリーは大仁田組に勝利。

 弟・テリーさん追悼の思いを胸に5年ぶりに来日したドリーを待っていたのは、異様なリングだった。リング下の南北側に有刺鉄線地雷爆破、東西側ロープに有刺鉄線電流爆破、さらにコーナーに電流爆破バット4本が設置された「川崎伝説2024ダブルヘル電流爆破」タッグデスマッチ。

 パートナーは弟子で東京・文京区議会議員の西村修(52)。現在、ステージ4の食道がんで闘病中の西村は、師匠を「俺が守る!」という決意のもと、決死のリングに上がった。西村が1人で、さらに大仁田、雷神矢口組が入場した後、おなじみの名曲「スピニング・トーホールド」が大音量で流れ、旧川崎球場の興奮はマックスに。カウボーイハットにブルーの「ファンクス」ジャンパー姿のドリーがゆっくりとリングに上がった。

 「青コーナー・グレート・テキサン! ドリー・ファンク・ジュニア!」。西村を押さえ、先鋒(せんぽう)を買って出ると、大仁田と堂々、ロックアップ。リストロックで固めてみせた。強烈なエルボーバットも披露し、西村とともに大仁田を有刺鉄線に投げ連続爆破。反撃に転じた大仁田の電流爆破バットでの殴打を受け止めた83歳は、堂々と爆破された。

 今年1月に大仁田に挑んだグレート小鹿(当時81)の高齢電流爆破記録を超えた。西村が電流爆破バット殴打で追い込んだ矢口にドリーは“伝家の宝刀”スピニング・トーホールドをきめた。大歓声の中、西村がとどめのスピニング・トーホールドで13分5秒、ギブアップを奪った。

 会心の勝利に満場の「ドリー!」コールを浴びると、大仁田らと肩を抱き合い、マイクを持つと「プロレスファンノミナサマ、アリガトウゴザイマス」と日本語であいさつ。「サンキュー、マイブラザー・テリー・ファンク、サンキュー・マイファーザー・ドリー・ファンク・シニア、サンキュー・マイワイフ・マギー」と弟と父、そして、リングサイドで見守った愛妻に礼を言い、「サンキュー、ジャパン。ネバー・クィット(絶対にあきらめない)、フォーエバー」とファンクス時代からの決めゼリフを口にした。

 「NWAの王者でずっと憧れの存在だった」。主催者でもある大仁田は、感無量の表情。1974年4月14日、16歳でデビューしてから50周年の記念試合で敗者として勝者・ドリーの手を高々と掲げた。「勝っても負けても記憶に残る試合ができたと思うし、テリーも天国で喜んでいると思います」と笑顔を浮かべると、「テリーを!テリーを!忘れないでください。テリー・ファンクよ、永遠に。ファイヤー!」の絶叫で締めくくった。

 試合後に並んだ100人以上のファンとのツーショット撮影を終えた後、大仁田は「ファンに感動を与えるプロレスは永遠に不滅だよ。自分も古稀電流爆破を目標にして頑張っていくよ」と70歳、さらにはドリーの記録を追うことを誓った。(中村 健吾)

 〇…大仁田厚プロレスデビュー50周年を記念して出版された「のぼせもんの遺言 大仁田厚50年目の真実」(中村健吾著、報知新聞社、税込み1980円)が、会場となった富士通スタジアム川崎でサイン入りで特別販売された。1995年5月5日の川崎球場での2度目の「引退試合」では、引退記念本が販売されたが、今回は本当に引退するまでのロングセラーとなりそうだ。

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