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帯広農の最速147キロ左腕・渋谷純希投手がプロ志望届提出…大相撲・八角理事長の遠縁、181センチ、89キロ

スポーツ報知 / 2024年8月31日 8時24分

最速147キロの直球を武器とする帯広農・渋谷(カメラ・島山 知房)

 帯広農の最速147キロ左腕・渋谷純希投手(3年)が30日、プロ志望届を提出した。遠縁である日本相撲協会・八角理事長(元横綱・北勝海)譲りの恵まれた体格で、181センチ、89キロ、足のサイズは31センチ。公式戦登板わずか4試合の大型左腕は、育成指名でもプロに進む意向。10月24日のドラフト会議で指名されれば、同校出身選手初の快挙となる。

 十勝の“ドクターK”が、プロ志望届を提出した。複数の強豪大学から誘いがある中、国内最高峰の舞台を次のステージに定めた帯広農・渋谷。「(志望届の記入は)今までで一番緊張しましたね。プロに入ったら今まで以上に厳しくなる。今のうちから心と体の準備をしたい」と決意を示した。

 高校最終学年を迎えるまでは公式戦登板すらなかった。入学から2年間は左肘などのけがに苦しんだが、2年秋の大会後から徐々に本格的な投球練習を開始。2月に143キロをマークすると、6月に行われた強豪・北照との練習試合では9回20奪三振を記録。最後の夏は十勝地区予選で敗退したが、2試合計18回で34Kと実力を示し「強いチームにも自分の真っすぐが通用する。自信になった」と目標が大学進学からプロに変わっていった。

 1日に7食、米10合を平らげる大食漢に“横綱の血”も加わり、高校生離れの体格を手にした。広尾町出身の八角理事長は祖母の従兄弟。面識はないが、祖母の家には写真や記念の皿などが飾ってあり、「自分は相撲経験がないけど、そういう血のつながりもあって体が大きくなったのかな」と渋谷。高校入学後も身長、体重、足のサイズは伸び続け、夏は特注品の31センチのスパイクが間に合わず、30センチの靴を履いてマウンドに上がっていた。

 全体練習以外にも朝、昼、夜に自主練をこなす練習の虫で、夏敗退の翌日から後輩に交じって汗を流している。ドラフトまで約2か月。「ドキドキでもワクワクでもあります」と白い歯をこぼす17歳は、名前が呼ばれることを信じ、運命の日を迎える。(島山 知房)

 ◆渋谷 純希(しぶや・じゅんき)2006年11月25日、帯広市生まれ。17歳。帯広豊成小3年時に豊成ファイターズで野球を始める。帯広南町中では軟式野球部でプレー。帯広農では1年春からベンチ入り。好きなプロ野球選手はパドレス・松井裕樹。好きな球団は日本ハムとソフトバンク。181センチ、89キロ。左投左打。家族は両親、妹と帯広農で21年夏の甲子園出場の兄・悠稀。

 〇…帯広農出身のプロ野球選手は、1986年にドラフト外で大洋(現DeNA)に入団した山田博一がいる。外野手として入団し、4年間在籍。1軍出場がないまま1990年限りで引退した。以降、同校からNPB入りした選手はいない。渋谷がドラフト会議で指名されれば1926年の創部以来初めて、ドラフト指名によるプロ野球選手が誕生する。

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