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【高校野球】遠江総合が狙う初の秋季静岡県大会切符…主将の黒田航介投手「絶対勝って歴史を作る」

スポーツ報知 / 2024年8月31日 10時10分

秋の県大会切符の獲得を目指す遠江総合ナインら(カメラ・伊藤 明日香)

 静岡県高野連は30日、秋季県地区予選で31日と9月1日に予定していた敗者復活戦、上位校決定戦を9月7、8日に順延すると発表した。創部15年目の遠江総合は同7日の敗者復活戦(磐田)で、初の秋県大会への切符を懸けて天竜戦に臨む。主将の黒田航介投手(2年)ら選手は、4月に就任した森下和光監督(36)の下で打力だけでなく、小技も成長を遂げ、攻撃的な野球を展開する。

 ラストチャンスを前に、黒田主将の声のトーンが上がった。「絶対勝って、自分たちの代で歴史をつくる」。夏は1勝した2013年を最後に初戦敗退が続く。春は2年前に県大会に進んだが、県初勝利を飾れなかった。来春のセンバツの選考が懸かり、各校がしのぎを削る秋の戦いで、初の県大会切符がくっきりと見えてきた。

 予選2試合では持ち前の打力を発揮した。初戦の佐久間戦は12安打を重ねて8―2で勝利。代表決定戦の常葉大菊川戦は1―7で敗れたが、強豪から9安打を放った。2試合とも二塁打3本、三塁打1本の長打をマークした。

 2試合ともに先発登板し、三塁守備にも就く1番打者の黒田は、森下監督が就任して以降の変化をこう明かした。「打撃マシンの距離を(打者に)近くしたり、遅い球も打つようになった」。8月にはバットを振り抜く手首の力をつけるため、うんていを設置。工夫を凝らすメニューを行ってきた。

 指揮官は前任校の川根で犠打を徹底し、4月1日付の異動前日には46大会ぶりの県切符獲得へ導いた。「川根と比較して、元々の打つ力がある」と評価しながらもバントを重要視する姿勢は変えない。週1回程度だったというバント練習を毎回に増やした。

 この取り組みが好影響を生み出した。常葉大菊川戦で二塁打を含む2安打を放った赤石鉄太捕手(2年)は「バントの種類が増え、相手が驚く攻撃もするようになった」。佐久間戦ではプッシュバントを仕掛け、内野安打にした。「球を捉えるところが分かり、ミート力が上がった。チーム打率も上がっている」と赤石。小技を磨くことが打力アップにつながったという。春の川根に続き、秋は進化した遠江総合が快進撃を見せる。(伊藤 明日香)

 ◆川根の今春の快進撃 予選は清水東に3―2、清水西には16―0で勝って46大会ぶりに県大会へ進出。異動した森下監督の後任として、野田雅人部長が就任。初戦の2回戦は星陵に延長12回タイブレークの末、10―9で勝利。前回出場した1978年以来となる夏のシード権を手にした。14安打で13犠打。3回戦で日大三島に敗れたが、森下監督が植え付けたバントが威力を発揮した。

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