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大谷翔平、第4打席は空振り三振も…直前の暴投でドジャース勝ち越し Dバックスと直接対決の初戦

スポーツ報知 / 2024年8月31日 12時47分

◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(30日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が30日(日本時間31日)、敵地・Dバックス戦に「1番・DH」で先発出場。5―5の6回2死三塁で迎えた第4打席は3番手左腕・マンティプライと対戦。1ボール2ストライクからの4球目が暴投となり、三塁走者が勝ち越しの生還を果たした。大谷は空振り三振に倒れた。

 Dバックス先発は昨季17勝で今季もすでに10勝を挙げているZ・ゲーレンだった。大谷はこれまで5打数無安打4三振と苦戦していたが、初回先頭の第1打席では初球を捉えて右翼線二塁打。ブーイングをひと振りで吹き飛ばし、右手中指の亀裂骨折から復帰したフリーマンの先制2ランで生還した。2回無死一、三塁の第2打席は昨年9月に手術を受けた右肘付近に死球。その場にしゃがみ込み、一塁側のドジャースファンからは怒号が乱れ飛んだ。エルボーガードをしていたため大事には至らず、その後2試合ぶりの二盗となる43盗塁目を決めた。4回先頭の第3打席は空振り三振に倒れていた。

 大谷は今月17日(同18日)の敵地・カージナルス戦では5回に同戦初本塁打となる38号ソロを放ち、日本人選手初の“30球団制覇”を達成した。同時にブッシュスタジアムでも初めての一発となり、28球場(現在の各球団本拠地では26球場)目のホームランだった。“全球場制覇”には残り4球場。この日のチェースフィールドでは過去7試合でアーチが出ておらず、29球場(同27球場)目の制圧となる2試合ぶりの43号にも期待がかかる。「43―43」となれば、史上初の快挙にもなる。

 前日29日(同30日)の本拠地・オリオールズ戦では先発野手の中で唯一安打が出ず、5打数ノーヒットで3試合ぶりの無安打。それでも、フェンス際まで飛ばす大飛球が2度あり、内容は悪くなかった。愛犬・デコピンが“始球式”を務めた28日(同29日)には先頭打者弾の42号先制ソロを放ち「いい形で振れている」と話しており、状態は上昇している。

 両リーグ80勝一番乗りしたナ・リーグ西地区首位のドジャースは4ゲーム差で同2位のDバックスとの直接対決4連戦。特にこの日の初戦は優勝争いでも大きな意味を持ちそうだ。29日終了時点でシーズン50本塁打、50盗塁ペースだった大谷。前人未到の「50―50」とともに、悲願の世界一に向けて負けられない。

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