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柔道パリ五輪代表・新添左季「今は柔道から離れたい。穏やかな生活を送りたい」 進退は今後判断

スポーツ報知 / 2024年8月31日 15時47分

自衛隊でパリ五輪の報告会を行った(左から)高谷大地、新添左季、佐藤大宗ら

 柔道女子70キロ級でパリ五輪代表の新添左季が31日、都内で所属する自衛隊の五輪報告会に出席した。今後について「今は1回柔道から離れたいと思っている。ずっとパリに向けてやってきたので、次は今のところはあまり考えられない。少し休んで、またやりたいと思ったらやろうかなと。でもそう思えなかったら、競技を辞める可能性もある」と語った。

 28歳の新添は昨年の世界選手権で優勝し、昨年6月に早期内定制度により初代表に決まった。長期間に渡って重圧も感じながら、金メダルを目指して調整してきたが、個人戦では7位にとどまった。「約1年間かけていろいろ準備してきたけど、ほとんど出せずに終わってしまった。世界選手権で優勝していたのもあって、たくさんの方に期待をしてもらって、自分でも何かできると信じて臨んだ大会。『自分にこんなにがっかりする日が来るとは…』という感情だった」と語った。

 そこから中2日で迎えた団体戦に向けては、選手村で全員が同部屋だった女子代表のメンバーとの会話を通じて少しずつ気持ちを立て直し、2勝を挙げて銀メダル獲得に貢献した。「選手同士でしゃべっている時間に救われた。団体戦もしっかり畳に上がることができて、内容はそんなにきれいな柔道でもなかったけど、最後勝ちきれて良かった」と振り返った。

 帰国後は柔道着に触れず、体もほとんど動かしていない状態だという。当面は「(五輪までの)あの期間が刺激的過ぎたので、刺激のない穏やかな生活を送りたい。何もドキドキしない生活。アスリートとして終わってますよね」と苦笑しながら話したが、まずは心を休め、競技との向き合い方を決めていく。

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