ＦＣ東京、ＦＷ小柏剛が意地の１点も…６試合未勝利 “４８時間移動”の疲労も… 広島は３得点で首位に

FC東京

◆明治安田Ｊ１リーグ▽第２９節　広島３―２ＦＣ東京（３１日・エディオンピースウイング広島）

　ＦＣ東京は５試合ぶりに得点を挙げたが、６戦勝ちなしとなった。対する広島は３得点を奪い、３月以来の首位を奪取した。

　開始５分に先取点を奪われたＦＣ東京は、同１５分にもパリ五輪日本代表ＧＫ野沢大志ブランドンの股を抜かれ、追加点を許した。

　２点を追う後半１８分にはＰＫでＭＦアルスランに失点。ハットトリックを決められ、苦しい状況に。だが、後半３４分、左サイドからのクロスにＦＷ小柏剛が反応。ゴール中央ですべり込みながら、ネットを揺らすなど２得点を挙げたが、２―３で敗れた。

　チームは２９日の昼過ぎに新幹線で広島に向けて出発。だが、台風１０号の影響で、静岡県周辺での激しい雨で東海道新幹線が運転取りやめとなり、選手らは約７時間缶詰め状態となった。その後、新富士駅付近の宿舎で一夜を過ごし、３０日も東京～名古屋間が運休になったことで、チームはバスで静岡から東京へ引き返し、試合前日の練習もできなかった。

　試合当日のこの日に空路で広島隣県に入り、バスで数時間をかけて正午に広島の宿舎に到着していた。移動で丸２日間を要し、コンディション面での負担が懸念されながらの試合だったが、広島には勝てなかった。