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町田執念ドローも3か月半ぶり首位陥落 3発広島に得失点差で逆転許す 代表初招集の望月ヘンリー海輝は前半交代

スポーツ報知 / 2024年9月1日 5時55分

スタンドにあいさつをする町田イレブン(カメラ・今成 良輔)

◆明治安田J1リーグ▽第29節 町田2―2浦和(31日・国立競技場)

 町田は、浦和と2―2で引き分け、首位から陥落した。FC東京を3―2で破った広島に勝ち点55で並ばれ、得失点差で2位に後退。日本代表に初招集された望月ヘンリー海輝(ひろき、22)らが先発したが、5月19日から守ってきた首位を明け渡した。広島はJ1の同一シーズンではクラブ最多となる7連勝で首位を奪った。この日は台風の影響で3試合が中止となった。

 ラストプレーで奪った同点ゴールで敗戦は免れた。しかし、町田は約3か月半ぶりに首位から陥落。黒田剛監督(54)は試合後、厳しい表情を浮かべ「ここまで首位を維持してきたことは本当に称賛に値する。選手たちを褒めてあげたい。ただサポーターは我々にまだまだ夢を見ている。希望を持って声援してくれることを、絶対に無駄にしたくない」と雨の国立競技場で現実を受け止めた。

 初招集のDF望月をはじめ、同・中山、GK谷の3人が26年北中米W杯アジア最終予選(5日・中国戦、10日・バーレーン戦)の日本代表に選ばれた。攻撃力が魅力の右サイドバック・望月は前半、スピードを生かして好機に絡んだ。しかし、チームは前半37分にセットプレーで失点し、望月はハーフタイムで交代した。

 黒田監督は、システム変更に加え「なかなか平常心でプレーできないメンタルの弱さもある。プレッシャーを受け止めてパフォーマンスに変える、というのはちょっと難しかった」と交代理由を説明。望月は「100%集中していたつもりでしたが、外から見たらそうではなかったのかな」と悔しさをにじませた。

 無失点試合はJ1最多の「14」と堅守が持ち味だが、この日は代表勢も本来の力を発揮できず、5試合ぶりに2失点を喫した。後半42分、2点目を奪われると怒りをあらわにしたGK谷は「チームとして掲げてきた町田の原則を徹底できなかった。マークの付き方や、クロスを上げさせない部分。そこの甘さが出た」と課題に向き合った。今季のJ1で話題の中心となり続けた町田が、いよいよ正念場を迎えた。(金川 誉)

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