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「足立区から来た武居由樹です」に比嘉「沖縄県から来ました…」 プロボクシング世界戦会見で笑顔の下に闘志

スポーツ報知 / 2024年9月1日 5時50分

会見に出席した武居(左)と挑戦者の比嘉

◆プロボクシング ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹―同級1位・比嘉大吾(9月3日、東京・有明アリーナ)

 初防衛を目指すWBO世界バンタム級王者・武居由樹、6年5か月ぶりの世界王座獲得を目指す元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾は、そろって笑顔の下に闘志を隠して会見に立った。

 武居がいつものように「足立区から来た武居由樹です」とあいさつすると、比嘉も「沖縄県から来ました…」と返す。両陣営から笑みがこぼれる和やかなムードだったが、出てくる言葉はバチバチだ。「(比嘉は)いつもと変わらない、ニコニコした感じなんですけど、そこにだまされないように、自分が殺気を持って倒していきたい」と武居。比嘉も「体重も順調に、万全な状態。全試合の中で一番いい試合をしたい」と返した。

 デビューからの連続KO勝ちは武居が8、比嘉が15。KO決着は必至と、お互いが分かっている。「倒す練習しかしてこなかった」という比嘉に、武居は「今回は大吾さん、すみません、バチッと倒させていただきます」と、緩めた口元から力強いKO防衛宣言が飛び出した。(谷口 隆俊)

 【山中慎介Point】

 武居が若干有利のように思えるが、実力はほぼ互角だと思う。武居の遠い距離での戦いに対し、比嘉はインファイトと2人は真逆のタイプ。比嘉としては攻め続けて相手のスタミナを削り仕留めたいところ。逆に武居は多彩なパンチと一撃で倒すパワーを持ち合わせる。お互いKO率は高いが一発の武居に対しコンビネーションの比嘉と、こちらも対照的だ。距離を縮めてくる比嘉に対し、武居は得意のアッパーを狙ってくるはず。細かいテクニックではキャリアのある比嘉に軍配があり、どちらにしてもKO決着だろう。(元WBC世界バンタム級王者・山中 慎介)

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