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掛布雅之氏「なぜ内角を突けなかったのか」戸郷翔征よ佐藤輝明被弾はバッテリーの選択ミス 投げてはいけない球

スポーツ報知 / 2024年9月1日 5時10分

6回途中で降板する戸郷翔征(右は阿部慎之助監督)(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 阪神4―2巨人(31日・甲子園)

 戸郷が佐藤輝に逆転3ランを浴びた1球はコース的には悪い球ではない。だが、投げてはいけない球だった。佐藤輝への攻め方のセオリーは速い球は高め、変化球はボール球に落とすというもの。カウント1―1からの3球目は、外角低めのストレート。もちろん、あの球を反対方向の左中間の最深部へ運んだ打者を褒めるべきだが、バッテリーとしては選択ミスだった。

 初球は外角高めを空振りで、2球目は外角のボール球。そして3球続けての外角のストレートを仕留められた。近本ら他の左打者に対しては内角に完璧なストレートを投げ込めていただけに、なぜあの場面で1球も内角を突けなかったのか。

 普段の浜風とは違い、右翼方向に追い風だったため、引っ張れるのが怖かったのもあるだろう。初回から圧巻の内容で、飛ばしすぎたのかもしれない。確かに前の打者の大山の死球は変化球の抜け球だった。だが、まだ6回だ。エースと呼ばれる投手ならバテるのは早く、ギアを上げて、力でねじ伏せる姿が求められた。さらに言えば、痛打の後、ショックを引きずることなく、後続を抑えるべきだった。

 巨人の優勝争いのカギを握るのは戸郷と菅野のダブルエース。報道によると阿部監督は登板間隔を中6日から詰める方針だという。2人が投げている試合で、しっかり勝ちきれるかどうか。逆に登板試合を落とせば、一つの黒星以上のものがチームにのしかかる。1日に先発する菅野は、さらに負けられないマウンドになる。(スポーツ報知評論家・掛布 雅之)

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