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J3富山が北陸ダービーで金沢に勝利…怪我から復活のDF今瀬淳也が今季初ゴール

スポーツ報知 / 2024年9月22日 19時56分

先制ゴールを挙げたJ3富山の今瀬(右)と喜ぶ脇本

◆明治安田生命J3リーグ 第29節 富山1-0金沢(22日・金沢ゴーゴーカレースタジアム)

 3位のカターレ富山は、1-0で8位のツエーゲン金沢に勝利して2連勝。注目の北陸ダービーを制し、J2自動昇格圏内の2位、FC今治と勝ち点1差に縮めた。今季は故障で出遅れていたDF今瀬淳也(31)が前半9分に、CKから鮮やかヘッドで先制。後半はヒヤリとした場面もあったが、集中力を切らさず1点を守り切った。今季初ゴールとなったDF今瀬は「あの場面はチームとして狙っており、いいところに飛んできました。触るだけでゴールになりました」と謙遜しながら振り返った。

 前半は攻守でアグレッシブに戦い、試合の主導権を握ったが、後半は金沢の圧力に押されてピンチの場面が続く場面も。厳しい状況は多かったが、キャプテンのMF吉平翼(26)は「ラスト20分から前に上がれず、今までにない展開だったが、途中出場の選手が勇気づけ、したたかにプレーし、試合を締めてくれました」と話せば、小田切道治監督は「ボールを奪った後の準備が遅れた面はあったが、最後までしっかりと耐えた。うまくいかない時も、こういった形で勝てるという自信になりました」と手応え。フィジカルの強い相手外国人FWに対しても、複数でカバーするなど、抜群の連係プレーを見せた。

 リーグ戦では今季2度目の北陸ダービーとして、大きな注目を集めた。当初、7000人の動員予想だったが、富山からも多くのサポーターが駆けつけ、金沢のホームでは今季最高となる9229人を記録。富山県出身の小田切監督は「近い両県で食文化や環境など、いろんな面で比べられる地域。それに対し、我々はサッカーで力を見せようと選手に話していた。大きな声援に助けられました」と感謝すれば、キャプテンの吉平は「自分たちの声は通りづらかったが、気持ちは高ぶりました。ぎりぎり近くまでサポーターがいて、勝たなきゃいけないと思いました」と振り返った。

 最近5試合では4勝1分けと好調をキープ。昨季は昇格争いの大事な試合で、負けたり引き分けたりすることも多かったが、今季は目の前の一戦に集中している。今瀬は「自分たちが勝たないと上には行けないので、正直、他会場の結果はほぼ見ていない。怪我人も少し出ているが、ここから総力戦になると思います」と決意。悲願のJ2復帰に向け、全員が一丸となってリーグ終盤戦に挑む。(中田 康博)

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