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J2清水が静岡ダービー制し首位奪回…18試合ぶり先発の西沢健太が同点弾…男泣きの秋葉監督「健太の思いがボールに乗り移った」

スポーツ報知 / 2024年9月23日 8時35分

後半7分、同点ゴールを決めて絶叫する清水・西沢(左=カメラ・武藤 瑞基)

◇明治安田J2リーグ 第32節 清水3-2藤枝(22日・藤枝総合運動公園サッカー場)

 今季2度目のダービーはオレンジに軍配が上がった。清水エスパルスは敵地で藤枝MYFCを3―2で下し、5試合ぶりに首位を奪回した。後半7分、18試合ぶり先発のMF西沢健太(28)が同点弾。同13分には西沢のCKからDF住吉ジェラニレショーン(26)が勝ち越しゴールを決めた。

 こんな景色を待っていた。敵地をオレンジに染めた4500人のサポーターが奏でる応援歌が心地良かった。1ゴール1アシスト。ダービーの主役を演じ切った清水・西沢は「感謝しかない。ここに戻ってくることができたのは皆さんのおかげ」と、感慨に浸った。

 中3日3連戦の締めくくりで5月6日の群馬戦以来、18試合ぶりの先発が回ってきた。しかも昨年7月の千葉戦以来約1年ぶりにFW北川、MF宮本の清水ユーストリオがスタメンに顔を並べることになった。「このチームに対する思いを持っているのは僕ら」。10代からエンブレムの重みを背負ってきた自負が体を突き動かした。

 見せ場は1点を追う後半にやってきた。同7分、「北川なら出してくれる」と信じて走り、同期からのヒールパスを受けて右足を一閃。「ほどよい加減で蹴れた」ミドルはそのままネットにささった。ゴールは前回先発の群馬戦以来。「興奮して覚えてない」と、アドレナリン全開で絶叫した。同13分には右CKのキッカーを務め、住吉の勝ち越し弾もアシストしてみせた。

 19年のプロ入りから清水一筋。コンスタントに出場してきたが6年目の今季は5月の練習試合で右鎖骨を骨折するなど故障に見舞われ、これが9試合目だった。「この舞台を想像しながらリハビリしてきた」。満足に出場機会を得られなくても、腐らずFKなど持ち味のキック精度を磨いて出番を待った。起用した秋葉忠宏監督(48)は会見で男泣き。「健太の思いがボールに乗り移った」と最敬礼した。

 今季5度目の3連勝を飾ったチームは6試合を残して首位に返り咲いた。次は28日、ホームの国立で2位・横浜FCと直接対決する。西沢は「いい準備をして必ず勝ちたい」とトレードマークの笑顔で誓った。(武藤 瑞基)

 〇…センターバックの住吉が4か月ぶりの今季3点目で勝利を引き寄せた。同点の後半13分、西沢の右CKを中央で待ち構え、高打点のヘディングで仕留めた。「健太君のセットプレーは精度が高い。練習から合わせてきた結果が試合で出て良かった」と胸を張った。守備の2失点は反省し今後に備える。「残り6試合、1位に居続けて優勝する」と声を大にした。

 〇…MF乾が3点目をたたき込んだ。後半15分、北川のラストパスを受け右足で流し込んだ。「コースが甘くてラッキーでした」。7月14日の大分戦以来の今季5点目。終盤1点差に迫られたため、結果的に貴重なダメ押し弾となった。今節でJ通算200試合出場を達成したベテランは「しっかり準備します」と次節の国立決戦を見据えた。

 FW北川(ユース同期の西沢弾をアシストするなど2得点にからむ)「彼の頑張りは見てきたし、自分も負けないようにやっていく」

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