大谷翔平の「５０―５０」達成記念球の価値は７２００万円超か 転売される？ ドジャース地元紙が詳報

◆米大リーグ　ドジャース６Ｘ―５ロッキーズ（２２日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２２日（日本時間２３日）、本拠地・ロッキーズ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場し。１点を追う９回先頭で２試合ぶりの５３号ソロを放ち、続くベッツのサヨナラ弾を呼び込んだ。この日２盗塁も決めて「５３―５５」。３２回連続成功で０１年イチロー（マリナーズ）の日本人最多５６盗塁に王手をかけた。

　大谷は１９日（同２０日）からの４試合で１８打数１４安打の打率７割７分８厘、５本塁打、６盗塁。ＭＬＢ公式サイトのＳ・ラングス記者によると、４試合で「５本塁打＆５盗塁」は１９００年以降で史上初と歴史的な活躍が続くが、中でも３本塁打を含む６打数６安打１０打点２盗塁で史上初の「５０―５０」を達成した１９日（同２０日）の敵地・マーリンズ戦は伝説の試合に。メモリアルとなった５０号を巡っては今なお“騒動”が収まらずにいる。

　当日の外野席は厳戒なセキュリティー体制が敷かれており、ボールをキャッチしたファンは３人全員が警備員に別室までエスコートされた。しかし、これまでの現地報道で５０号の記念球をゲットした男性ファンは球団からの３０万ドル（約４３３０万円）の賞金との交換要請に応じなかったことが伝えられている。ド軍の地元紙「ＬＡタイムズ」はこの日までにこの件について球団が回答しなかったことを報じ、米「ＳＣＰオークションズ」のブレンダン・ウェルズ副社長の「所有者が迅速に行動すればボールは５０万ドル（約７２２０万円）の価値がある。この記録の意味を考えると、それ以上の金額がつく可能性もある」という談話を紹介している。

　大谷は１９日の試合後、ボールの行方について「試合中だったので、（捕った人と接触は）特にはしてないですね」と話した。今後転売に出されるのか。その金額を含めて注目が集まる。