大谷翔平が文句なしの週間ＭＶＰ受賞 ６発、１７打点、７盗塁、打率５割…今季３度目、通算１０度目

大谷の週間ＭＶＰをドジャースも祝福　ドジャースのインスタグラム（@ｄｏｄｇｅｒｓ）より

　米大リーグ機構（ＭＬＢ）は２３日（日本時間２４日）、９月１６～２２日の週間ＭＶＰを発表し、ナ・リーグは大谷翔平投手（３０）が選出された。今季リーグ最多３度目の受賞で、通算１０度目の受賞となった。

　文句はないだろう。同期間は、全７試合に出場して３２打数１６安打で打率５割。６本塁打、１７打点、７盗塁という圧巻の数字を残した。前日２２日（同２３日）の試合後にロバーツ監督が「今の彼は人間に見えない。これだけ長い間絶好調を維持している選手を見たことがない」と驚くほど、打って、走ってで「無双モード」に入っていた。

　１６日（同１７日）の敵地・ブレーブス戦では、安打こそなかったが、２つの内野ゴロで２打点。１７日（同１８日）の敵地・マーリンズ戦では４８号２ランを放つと、翌１８日（同１９日）には１安打１盗塁をマークした。

　そして圧巻だったのは伝説の「９・１９」。４打席目から３打席連続本塁打を放つなど、すべて自己最高となる１試合３本塁打、６安打、１０打点という大活躍を見せて２盗塁もマークしてメジャー史上初の「５０本塁打＆５０盗塁」を達成しただけでなく、「５１―５１」にまで数字を伸ばした。

　そしてその勢いは本拠地に戻った２０日（同２１日）からのロッキーズ３連戦でも止まらなかった。２０日には「５０―５０」の偉業を祝福して本拠地のファンにスタンディングオベーションで迎えられると、３打席目に５２号２ラン。２１日（同２２日）は１安打２四死球で盗塁を１つ決めた。２２日（同２３日）は５打数４安打１打点で２盗塁。１点を追う９回先頭で５３号ソロを放ち、サヨナラ勝ちにつなげた。５試合連続盗塁は日本人史上初で、５５盗塁は０１年イチロー（マリナーズ）の持つ日本人最多５６に王手をかけた。

　レギュラーシーズンも残り６試合。あす２４日（同２５日）からは３ゲーム差で迫る２位パドレスと直接対決３連戦が待っている。大谷はここまで「５３発＆５５盗塁」。「６０―６０」は厳しいにしても、「５５―５５」は射程圏内だ。さらに打率も３割１厘にまで上昇。すでに３０本塁打、３０盗塁は記録しており、３割、３０本、３０盗塁のトリプルスリーも視野に入ってきた。

　５３本塁打は、２位で３８本のオズナ（ブレーブス）と１５本差。１２３打点は２位で１１０打点のアダメズ（ブルワーズ）と１３打点差で、２冠王はほぼ確実だ。チームを変えての２年連続ＭＶＰ受賞も濃厚。マジックは点灯していないが、最短で２５日（同２６日）にも地区優勝が決まる。

　昨年９月に右肘手術を受け、今季は打者に専念している大谷。歴史的な活躍を見せている２４年のレギュラーシーズンも残り６試合で、１０月は自身初のプレーオフに挑む。