「私が判断した解散によって仲間が苦しい思いを…」野田佳彦元首相が自ら“黒歴史”言及、立民新代表選出

立憲民主党代表選で選ばれた野田佳彦新代表

　立憲民主党の代表選挙が２３日、都内のホテルで行われ、枝野幸男元代表（６０）との決選投票の結果、野田佳彦元首相（６７）が新代表に選出された。次期衆院選での政権交代を目指す戦いが始まる。

　代表就任直後のあいさつで口にしたのは、１３年前に民主党の代表となったあの日と同じ「ノーサイド」だった。「今日からノーサイドです。挙党態勢で政権を取りに行きましょう！」と呼び掛けた。

　２０１２年の悪夢がある。民主党政権で当時首相だった野田氏が増税を進め、党内では小沢一郎元代表らが反対し分裂。野田氏は衆院の解散総選挙に追い込まれ、民主党は惨敗した。この日「私が判断をした解散によって、多くの仲間が苦しい思いをいたしました」と黒歴史について自ら言及。報道陣からも消費税について質問が集中する一幕もあった。

　人事の骨格は２４日午前に決まる見通し。「私にない刷新感を人事でどうやってつくっていくか」と自虐も交えながら「本気で政権を取りにいく覚悟。総選挙は間違いなく早い段階で行われる。戦いの準備を今日から始めたい」と意気込んだ。（瀬戸　花音）