錦織圭 １回戦のチリッチに「同世代で（対戦に）ワクワク。思い出深い」、１４年全米決勝の再現

錦織圭

◆木下グループ・ジャパンＯＰテニス（２５日～、東京・有明コロシアム）前日会見（２４日）

　男子テニスツアー公式戦、木下グループ・ジャパン・オープン（東京・有明）が２５日に開幕する。前日の２４日、２度の優勝を誇る元世界ランキング４位で６年ぶりの出場となった錦織圭（ユニクロ）が会見を行った。

　１回戦の相手は、元世界３位のマリン・チリッチ（クロアチア）で、１４年全米オープン決勝の再現だ。それだけに「大きな場面で戦うことが多くて、思い出深い選手。同世代でワクワクする」と、錦織自身の中でも期待が高まる。

　１４年全米からすでに１０年の月日がたった。「人生の中で、一番悔いが残っている試合といえば、あの試合を選ぶ」と、錦織のテニス人生最大の舞台を振り返った。しかし、「負けたことを悔やんでいるのではない」ときっぱり。「いいプレーができなかった。でも、負けたことで、その後のモチベーションにもつながった」と、全米後に行われた同年のジャパン・オープンで２度目の優勝につながったことを明かした。

　錦織がけがからの復帰過程であるのと同様に、チリッチもひざの手術から復帰途中だ。２３年１月に古傷のひざを手術。同年７月、今年１月に数大会で復帰したが、離脱を繰り返し、８月に完全復帰したばかり。しかし、今週の杭州オープンで、いきなり決勝に進出し、錦織も「プレーが戻ってくるのが早い」と警戒していた。

　錦織とチリッチは、ライバル関係で、対戦回数が過去１５回。錦織が、対戦した選手の中でも、非常に多い対戦数を誇る。対戦成績は、錦織から９勝６敗だ。