1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

植草歩 引退会見で涙「32歳まで続けることができて幸せ」 完全燃焼の空手人生

スポーツ報知 / 2024年9月24日 13時15分

引退会見で涙を浮かべる植草歩(カメラ・高木恵)

 空手の組手女子61キロ超級で東京五輪代表の植草歩(32)が24日、都内で引退会見を行った。「8歳から始めた空手を、今32歳まで競技を続けることができて、本当に幸せに思います」と、冒頭で涙を浮かべて語った。今後は指導者として、空手に携わっていく。9月1日付で母校・日体大柏高空手部の監督に就任したことを、この日明らかにした。

 引退を決断した理由は「モチベーションがなくなってしまった」ことだった。空手は今夏のパリ、2028年ロサンゼルスで五輪競技から外れた。「やはりずっと五輪というものに心を置いてやってきた。東京五輪後が終わって次の五輪は空手がないとなったときに『まだ空手をできる、体を動かせる。東京五輪の負けで終わりにしたくない』という自分がいた」。半年の休養後、競技を続行した。

 22年のプレミアリーグモロッコ大会で、2年9か月ぶりの金メダルを獲得した。「そこでだいぶ自分のなかで満たされた」と明かした。23年には年間チャンピオンにも輝いた。自身の変化を感じたのは今年1月だった。国際大会の敗戦後に「悔しいという気持ちがわきたたなかった」。引退を決意した瞬間だった。

 空手界の顔として、競技普及に努めてきた。「空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ」の愛称で人気を博した。14年世界選手権で引退を考えたが、20年東京五輪で正式種目に採用される可能性が浮上。メディアへの露出を増やし、競技のアピールを続けた。16年8月に正式決定した追加競技入りに尽力した。東京五輪は1次リーグ敗退し引退も考えたが、現役続行を決断。22年2月から3か月間5か国を単身で回るなど、世界での競技普及を目指してきた。

 「空手が自分を成長させてくれた」と感謝の言葉を口にした。植草にとっての「空手」を表現する最たる言葉に、「歩」を挙げた。「自分の名前の通り、一歩一歩歩んで成長して登っていった。だから『歩』です」。やり切った、完全燃焼の24年の競技人生だった。

 ◇植草 歩(うえくさ・あゆみ)1992年7月25日、千葉・八街市生まれ。32歳。実住小3年から競技を始め、柏日体(現・日体大柏)高を経て帝京大へ。世界選手権は2012、14年銅、16年金、18年銀。アジア大会は14年銅、18年金。17~19年のプレミアリーグ年間女王。全日本選手権は15年から4連覇。得意技は中段突き。身長168センチ。家族は両親と姉。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください