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「井上尚弥は今、世界で一番すごいチャンピオン」”レジェンド”リカルド・ロペス氏が大橋秀行会長との対談で絶賛

スポーツ報知 / 2024年9月24日 18時5分

トークイベントをするリカルド・ロペス氏(左)と大橋秀行(右)(カメラ・佐々木 清勝)

 プロボクシングの元WBA、WBC世界ミニマム級王者である大橋ジムの大橋秀行会長と、元世界2階級制覇王者リカルド・ロペス氏(メキシコ)が24日、都内でトークショーを行った。

 2人は1990年にWBC世界同級タイトルマッチで対戦。勝利したロペスはその後、21度の防衛に成功するなど、51勝(38KO)1分けと無敗で引退した。レジェンド2人は米ニューヨークで14年に行われたWBCの総会以来、10年ぶりの再会。2人は対面すると、まずがっちり握手を交わし、ロペス氏は「会えてうれしい。呼んでいただいたことに感謝します」と人なつっこい笑顔を見せた。

 34年前の試合を振り返り、1回に大橋会長の右がヒットし、「そこでいけばよかったんだけど、罠じゃないかと思ってしまった。後は前後左右のフットワークではるか遠くにいる感じがした」と苦笑いで振り返った。ロペス氏は「あの試合で人生が本当に変わった。練習をもっとするようになって、チャンピオンの座を維持するために頑張った」とうなづいた。

 現在、選手を育成する立場になった大橋会長は「集大成はリカルド・ロペス。打たせずに倒せるボクシング。それが、井上尚弥につながっている。常にKOを狙っていくタイプですね」とロペス氏との出会いが、現在の世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者誕生に少なからず影響しているとした。

 尚弥についてロペス氏は「本当に偉大なチャンピオン。強くて、パワーがあって、速い。今、日本だけじゃなく、世界でも一番すごいチャンピオンだと思います」と絶賛。自身と同じように無敗での引退を目指すモンスターに「自信過剰にならないこと。常に準備し続けることが大事」とアドバイスも忘れなかった。

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