「運の良さでは誰にも負けません」金沢雅美 子役デビューから芸歴３７年 母はシンガポール人のマルチリンガル

事務所を移籍して今後の抱負を語った金沢雅美（カメラ・頓所　美代子）

　女優の金沢雅美（４７）が、劇団新派の俳優・喜多村緑郎（５５）、河合雪之丞（５３）らを擁する芸能事務所「ケイロックス」に所属したことが２４日、分かった。

　小学校５年生で子役デビューして芸歴３７年。舘ひろし（７４）主演のフジテレビ系ドラマ「ヤバい検事　矢場健～ヤバケンの暴走捜査～」、ＮＨＫ―ＢＳ時代劇「大岡越前５」などに出演するバイプレーヤーで「自分では、たたき上げの部類に入る役者だと思います。スターにはなれなくても、努力では負けない。そうじゃないと、この世界で生き残れない」と胸を張る。

　日本人の父とシンガポール人の母を持ち、英語、中国語（北京語、海南語）も話すマルチリンガル。「日本に住むアジア人の役や海外の作品にも挑戦したい」と目を輝かせる。日本舞踊の経験があり、緑郎や雪之丞とのコラボにも「私が育ってきたアジアの文化と日本文化の融合ができたら面白い」と意欲的だ。

　現在は清掃用化学製品の製造、販売を手掛けるリンレイのＣＭ、ＴＢＳラジオのラジオドラマ「三丁目バス停の喫茶店～金沢雅美と家族のカタチ」（土曜・後８時）に出演中。一時はアルバイトで生計を立てながらエキストラを務めていたこともあり、決して順風満帆な役者人生ではないが、「運の良さでは誰にも負けません。つらいことがあっても、人との出会いに助けられてきた」と周囲への感謝を忘れない。新天地で心機一転、飛躍のチャンスをつかむ。（有野　博幸）

　◆金沢　雅美（かなざわ・まさみ）１９７６年１１月１８日、東京都生まれ。４７歳。生後間もなく、母の母国であるシンガポールに移住。幼少期は両国を行き来しながら過ごし、日本の小学校に入学。１０歳で子役デビューし、１８歳で劇団「吹きだまり」に入団。退団後、テレビ東京系ドラマ「警視庁強行犯係　樋口顕―炎上―」など多くのドラマ、映画、舞台に出演。趣味は旅行、掃除。身長１５３センチ。