Ｊ２清水 ＭＦ西沢健太が２試合連続ヒーローに名乗り…２８日・国立で２位横浜ＦＣと直接対決

ボール回しの最中、驚いた表情を見せる清水・西沢（カメラ・武藤　瑞基）

　Ｊ２首位の清水エスパルスは２５日、２位・横浜ＦＣとの直接対決（２８日、国立）に向け三保で一部非公開調整した。前節、１８試合ぶりの先発で１ゴール１アシストを記録したＭＦ西沢健太（２８）が２試合連続ヒーローに名乗りを上げた。

　浮かれたそぶりは一切見せなかった。２２日の藤枝戦で大活躍した西沢は「次、勝たないとゴールやアシストが生きてこない」と言い切った。チームは国立で直近の公式戦１３戦勝ちなし。特に昨年はＪ１昇格プレーオフ決勝で後半アディショナルタイムに失点し、東京Ｖと引き分け（１△１）て２年連続Ｊ２の憂き目に遭った。「嫌な記憶を消し去ることができるのは僕たちしかいない」と強調した。

　清水はリーグ最多６１得点を誇る一方、横浜ＦＣは同最少の１９失点。「藤枝戦が参考になる。ウィングバックの所で数的優位をつくれるかが鍵」と３バックの相手をたたくポイントは理解している。また拮抗（きっこう）した展開では自身がキッカーを務めるセットプレーの重要度も増す。「一本一本魂を込めて蹴る」と表情を引き締めた。関係者によると国立には５万人以上集結するのが確実。「最高の環境」で最高の仕事を果たす。（武藤　瑞基）