【阪神】岡田彰布監督、攻撃陣に嘆き節「技術じゃないよ、教育ていうかな、野球観ていうかな」…一問一答
スポーツ報知 / 2024年9月26日 7時0分
阪神・岡田彰布監督が25日、約25分間も熱弁した。甲子園で行われた全体練習中。0―1で敗戦した23日・巨人戦(甲子園)を思い返し、状況に応じた打撃ができなかった攻撃陣を嘆いた。絶対に負けが許されない残り5試合。奇跡の大逆転Vを果たすために必要なことを説き、最後まで諦めない姿勢を示した。
以下、監督の一問一答。
―残り5試合だが、変わらず今まで通り。
「そら、いつもの通りよ。一緒や」
―当然、全部勝たないと。
「全部勝たんとって、1試合1試合や、言うてるんやから」
―日程的に見て向こう(巨人)も移動があったり。
「そうやなぁ。もう、向こうが1試合先に進むからなぁ。こっちはもう見るしかないやんか」
―選手に訓示などは。
「言うてないよ」
―選手も分かっている。
「いやいや、もうずっと積み重ねやからな。そんなんは。そんなんいちいちいちいちそんなん言えへんよ。お前。プロやねんから、分かるやろ。それができへんかったら負けるいうことよ。点が入らんいうことよ」
―ビーズリーは先発。
「先発やん。書いてるやん、新聞に」
―先発の枚数的に、1試合で2投手を使ったりは。
「いやいや、そんなんは。それは戦略やから、言われへんやんか。今日はベンチに誰が入っているか、見たら分かるやん。そういうことやん」
―きつい状況には変わりないが……。
「絶対優勝するみたいな感じでやってるけど、そんなん分からへんやん、勝負やねんから。ええ?90年近くで(連覇は)やったことあるんか?そんなことに挑戦してるんやで。簡単に優勝できるってお前、何を言うてんのやって思うけどなあ。そんな例はないわけやろ?それに挑戦してるんやで。俺らは。なんで前向きに言われへんのかな。ここまできてさ。まだチャンスがあるわけやからさ」
―これだけのことにチャレンジできる状況にいる。
「それはここまで悪いなりにな、何とかしのいで頑張ってきた結果やないか。それを言わんと」
―選手から高ぶりを感じるか。
「感じへんよ。何も感じへんよ。なんで?もう技術じゃないやん。打ち方じゃないやん。状況や、状況のバッティングや、それだけや。それができるかできないかで点が入るか入れへんか分かるっていうことやんか。分かるやんか、試合を見てたら。ええ?ヒットを打ちに打席に入るのも必要やけど、状況に応じたバッティングもあるやんか。(巨人)坂本のライト前を見てみいよ。あんな打ち方をしてもヒットはヒットなんよ。あれ、見送ったらボールやで。そういうことや。それは状況やないか。バットに当てたら何とかなるとかな。最悪、セカンドゴロでも打ったらサードに進むとかな。そんなん状況やんか。この時期にきて、相手も優勝がかかってる、簡単にヒットを打てるボールなんかくるかっていうの。当たり前や。ましてやホームランを打てるボールなんかくるわけないやん。ホームラン出たか?両方とも一緒やんか。ホームランは流れを変えられるから、絶対にホームランなんか打たれへんように投げるわけやんか。それホームランとか狙っとったら無理やわなあ。簡単なことやろ、そんなん。それを分からんと打席に立ってるようじゃ、そら無理よ。点入らんの当たり前やんか。一人でもそんなんおったらあかんわ。完璧に失敗したよ。進塁打のサイン出したら良かったと思た。でも、もうここにきたら分かるやろ思たけどなあ、まだ分かってなかったな。あれで終わりよ。あの一球で、フライアウトで終わりよ、自分も終わりやけど、チームとしても終わるわけわからな、それが分からんようじゃ。試合重ねてきてそこまで縛ることでけへんからな。そらもう分かるやろや、はっきり言うて。打ち方じゃないやん、状況判断で、アウトなってもええやんか、アウトなってもええじゃなしに、フライアウトとセカンドゴロの違いいうのはもうそんなん小学生でも分かるやんか。それだけよ」
―誰とか関係なく。
「だって誰に回ってくるか分かれへんからな、この場面が」
―次、同じ場面がきたら指示しないもいけないか。
「バント出すよ。バント要員いかす。熊谷か誰かいかしてワンアウトサードつくるよ。しかしランナー進めたくないようなピッチングもするからな、配球的に。それを縛んのも難しいねん、でも何とかな、ポイント前にしてなあ、形だけでもセカンドゴロ打つとかな、そのぐらいはやるやろなあ思たけど」
―打ちたい打ちたいになっているか。
「打たれへんて言うてるの、何割打ってるの。10回で3回も打たれへんのに、2回なんぼにそれが当たればええけど。そんなもん余計当たらんわなあ。向こうも抑えようとしてるんやから、そういうことやんか。まあ、教育やなあ、バッティング技術じゃないよ、教育ていうかな、野球観ていうかな、野球知ってる知らんとかな、そういうあれやろな。勝つためのバッティングとかな、点入るためのバッティングとか、それはもう打席で自分が考えてやるしかないこらのお」
―春から言っている。
「だからもう言えへんていうの。みんなそうやん。それだけ言うてもできへんのやから」
―日本シリーズも経験してそういう打撃も知っているはずなのに。
「打たれへんやんか。日本シリーズホームランでも打ったか?去年の日本シリーズ取り上げてんのは、盗塁だけやんか。のう。結局は」
―選手が。
「しかし、そんなもう教えることじゃないと思うで、俺。そんなあんま人に言うたら笑われるもん。そんなレベルの低い野球してんのって笑われるよ、こんなん」
「(自ら)一瞬でがらっと変わるわけやからの、はっきり言うてそうよ。絶対そうや、野球ではな、チャンスの後にな、ピンチはあるとかなんか、そういう言葉もなんかどっから出たんか知らんけど、そういうことやで。チャンスはつぶしたらな、自分らでつぶしてしもたら相手にチャンスがいくいうことやからな、野球いうものは」
―状況に応じたバッティングを。
「そんなんは当たり前やんか。だから状況判断言うわけやんか。その場面に立つのは自分1人やねんもん、バッターボックス。そんなもん自分がやらなしゃあないんやから。そこでどういう姿勢を見せるかやけどな」
―冷静でいることも。
「いや冷静やない、普通や。そんなん冷静とかそんななあ、そんなもんないと思う、それが普通よ」
(自ら)「DeNA牧なんかお前、ノーアウト二塁なったら自分でセカンドゴロ打ちにいっとるよ。何回も見たよ、そんなん。早いカウントから。やっぱりベンチでみんなから握手求められてる。あれサインじゃないと思うよ。そういうことやろな」
―本人の考え方を変えるしかない。
「だって何回言ってもお前、打席の中でせえへんかったら一緒やんか、そうやろ。言うてもやらへんことは言うてないのと一緒となるからな、ほんまやで。ちゃんと言うてます言うても、できひんかったらな、言うてないのと一緒やんか、伝わってないいうことやからな、結局は、言葉で」
―さっき言っていたようにバント要員も。
「いやいや、そらもう大事な場面はいくよ、そこは。しゃあないよ。大勢なんか、コントロール悪いからフォアボール取ればええから、わざわざ水口(打撃コーチ)にベンチで言いにいかしたのに。1球目2球目ボールやろ、立ってたらフォアボールやん。なんでと思って、もうこれはあかんわと思った」
―先頭が出たら全然分からない。
「分かるかいな、そんな大勢なんか。調子あんま良くないのに。真っすぐなんかほとんど投げへんやん、シンカーばっかりやんか。フォアボールでええ言うたのにお前、ボール2つが2ストライクになるのなあ」
―他の選手はそういう姿勢が見えるだけに、1人だけ目立ってしまう。
「いやそら目立つのは一番大事な場面やんか。先頭バッターとか、2アウトからランナーなあ。スコアリングポジションにおる時とか。あれやろ、ノーアウト二塁とか、全部そういう場面やんか。三振は何にも生まない。前になあ、ゴロでも転がしたらイレギュラーでボールはねるかも分からへん、何が起きるか分からへんのに、三振は何にも起きない。ランナーサードとかでなあ」
―しいてこの3日間に選手に言うことは。
「何にも言うてないよ、言えへんよそんなの。言うてるやんか。言えへんていうの。そんなの1年間ミーティングしとったら、どんな細かいこと言うてんの、何回言うてんの、そんなもん」
―今年できなかったら来年も難しい。
「自分で変わらんとしゃーないから。自分の打席なんやから。俺らはお前、後ろからフォローするしかないわけやからさ」
―牧のような打撃はベンチも盛り上がる。
「それ分かるやんか。自分の打ち方が悪くて凡打して、それを悔やんでベンチ帰ってくるからな。違うって」
―ヒットよりも二ゴロの方が価値がある場合も。
「当たり前やんか、そんなの。状況見たらお前、野球やってるもんやったら誰でも分かるやんか。それをお前、自分の打ち損ないに悔しがっているようではあかんいうことやんか。昔やったら大変やろ。『ベンチ帰ってくんな』言われるよな、昔やったら。『向こうのベンチいけ』って昔やったら。ほんまやぞ。こんな大事な時期にあんなバッティングしとったら。『向こうのベンチいけ』って言うとった、昔は。まあ甘いもんな、今な。優しいていうか」
―次の試合から意識して変えられる。
「本人や言うてるやんか。本人や、そんなん。でも、昨日初めてのことやないからな。積み重ねやで、悪いことの。初回、近本の二塁打で今年中野のレフトフライ何本あった?勘定してみ。あれ全部進塁打のサインよ。な。言えへんけど、そらお前。選手がかわいそうやから言えへんだけであって。初回ノーアウトランナー二塁で中野何本ある?レフトフライ。4、5本はあるはずやで。ノーアウトランナー二塁てあんまりないけど。だからバントさせてん。そういうだからお前、バッティングを良くしようと思って自分のスイングを確立させようと思って。でも、崩れてどこに打たなあかんとかな、そういうのもバッティングやからな、結局は。いつもいつも自分のスイングがでけへんわけやから、打席では。相手は崩しにきてるわけやから、結局は。崩れた時に状況に応じた打球方向とかバッティングができるかどうか。素振りが一番ええスイングやけど、素振りのスイングなんかバッターボックスででけへんよ、はっきり言うて。崩しにきてるわけやからな、相手のバッテリーが。崩された時にどういうバッティング、打ち方ができるかよ。崩されたから空振りじゃどうしようもない、何にも起きないよな、結局三振とか」
自ら「2日間、野球(DeNA―巨人を)見よ。ハハハハ(笑い)。だってそれしかあれへんもん。見るしかあれへんもん。(DeNAの)応援はするけど。応援はせなあかんな」
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