東レアローズ静岡が「ＳＶリーグ」初代王者目指す…１０月１２日初戦

ＳＶリーグ開幕へ意気込みを語った東レ静岡

　バレーボールの新リーグ「ＳＶリーグ」に参戦する男子の東レアローズ静岡は２４日、女子の東レ滋賀とともに東京都内で記者会見を行った。主将のアウトサイドヒッター、重藤トビアス赳（２３）が「昨季は３位で悔しい結果。今季こそはチーム一丸となって優勝したい」と初代王者を目標に掲げた。

　世界最高峰を目指すＳＶリーグで頂点に立つために「リボーン（生まれ変わる）」をスローガンに決めた。１０月１２日に広島サンダーズ戦（広島）でシーズン初戦、１９日に東京グレートベアーズ戦（このはなアリーナ）でホーム初戦を迎えるのに先立ち、７月に東レアローズ株式会社を設立。昨季までの企業による部活動から法人化した。チーム名には本拠の静岡が入り、地域密着をうたう。さらに世界を見据え、あえて首都・東京で会見したのも異例だ。今季就任した阿部裕太監督（４３）は「リボーンを体現し、本気で日本一を取る」と腕をまくった。

　戦力面ではブラジル代表のアラン・ソウザ（３０）らが加入した一方、昨季まで主力だったパリ五輪代表の高橋健太郎（２９）＝ジェイテクト＝らが移籍し、若手育成は課題。「勝利を目指しながら選手を育て強化にも励む。常勝チームをつくる」と指揮官。夢の実現へ新たな一歩を踏み出す。

（宮下　京香）