西浜勇星「今度こそ支配下に上がる」くふうハヤテからヤクルト育成契約で移籍

ヤクルトに移籍が決まった西浜勇星（左）とくふうハヤテの池田省吾社長

　くふうハヤテからヤクルトに育成契約で移籍する西浜勇星投手（２１）が２７日、静岡市内で移籍発表後初めてメディア取材に応じた。今季ウエスタン・リーグに参入した新球団からＮＰＢ１２球団への移籍第１号。最速１５４キロ右腕は「うれしいです」と素直な気持ちを口にした。

　西浜は２０２２年育成ドラフト１位でＢＣ群馬からオリックスに入団。１年で戦力外になり、今季からくふうハヤテでプレーしていた。「こうやってもう１度チャンスをいただけた。今度こそ支配下に上がって１軍の舞台で活躍したい」。２８日の正式契約を経たのちは１０月のフェニックス・リーグから実戦でプレーすることになりそうだ。「先発か中継ぎの起用かはわからないが、まずは自分のまっすぐでアピールした来年以降のキャンプにつなげていけたら」と意気込んだ。

　ヤクルト側からは伸びしろを評価。西浜も制球力向上、平均直球も上がったと成長を感じ取っていた。今季はウエスタン・リーグで２１試合で４勝８敗、防御率３・４７だったが、２年前のわずか３登板だったところから登板機会が増えたことと、元日本ハムの中村勝投手コーチ、元ＤｅＮＡで２軍投手コーチをしていた藤岡好明投手、また野手目線から元ＤｅＮＡの倉本寿彦内野手からアドバイスをもらったことが成長につながったと話していた。「ハヤテの球団初年度に携われたこと、ドラフトに向けて高いところを目指す選手とやれた」と感謝は尽きない。「ハヤテにくるまでは静岡にゆかりもなかったが、色んな方に応援されたことがうれしかった。何か恩返しをしていけたら」と感謝は尽きなかった。