小田凱人、パラリンピック金の凱旋（がいせん）試合は無念の無観客 降雨のため室内コートに移動…木下グループ・ジャパンＯＰ

小田凱人

　◆木下グループ・ジャパン・オープン　第３日（２７日、東京・有明コロシアム）

　パリ・パラリンピック車いす男子金メダルで、世界ランキング１位の小田凱人（東海理化）が、１ゲームも落とさない完封で、凱旋（がいせん）試合を飾った。中国選手に６－０、６－０で勝ち、金メダリストの底力を見せた。相手の選手は両足がないため、車いすの制御が非常に難しい。その差が大きく出た。

　不運にも、この日は降雨で、観客席付きの屋外コートではなく、室内コートに試合が移動。混雑や安全面を考慮し、無観客で行われた。大会前に「少しでも生で見てもらいたい」と、今大会に出場した意義を明かしていただけに、多くの報道陣はいたが、無観客に「しょうがないといえば、しょうがない」と、少し悔しそう。

　それでも、「明日（２８日）、あさって（２９日）の試合が本番」と、準決勝で対戦するパラリンピック代表の同僚で、世界１２位の真田卓（ＴＯＰＰＡＮ）、決勝で対戦が予想される同４位のグスタボ・フェルナンデス（アルゼンチン）との対戦を期待した。「その試合をしっかり見てもらえたら」。