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「試合前からあるって言われてました」今季2度目の回またぎを気持ちで抑えた守護神で巨人がV王手

スポーツ報知 / 2024年9月28日 5時15分

最後の打者を打ち取りガッツポーズの大勢(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人3―1中日(27日・東京ドーム)

 大勢は東京Dの歓声とともに雄たけびを上げ、拳を突き上げた。3―1の9回2死一、二塁。岡林を156キロで遊ゴロに打ち取り、1回1/3、29球を投げ3安打無失点。魂のイニングまたぎで28セーブ目をマークした。

 2―0の8回2死一、三塁でバルドナードに代わり登板。石川昂に中前適時打を許して1点差に迫られるも細川を空振り三振に仕留めた。「試合前から、またぎもあるって言われてました」と12日の広島戦(マツダ)以来、今季2度目の回またぎで立った9回も、走者を背負いながら最速159キロの直球を軸に気持ちで抑え切った。

 優勝争いの喜びを感じた。名前がコールされ、駆け出すと笑みがこぼれた。「表情を作ろうとか思ってないけど内から出てくる。けがをして野球ができないこともあった。野球ができる感謝とファンの期待に応えたい」。8回の攻撃ではプロ初打席が回ってくる可能性もあり「これ、打席回ってくるぞ!って。回ってきたら俺が決めてやるって気持ちでした」とおどけた守護神。重圧さえ、楽しみながらマウンドに立っている。「先を見すぎずに1試合1試合集中してやっていきたい」。さあ、王手。歓喜の瞬間もグラウンドのど真ん中にいる。(水上 智恵)

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