ボクシング日本代表、新団体WB主催の国際大会から帰国 判定にも好印象「クリーンに楽しくできた」
スポーツ報知 / 2024年9月27日 22時38分
五輪での競技の地位を守るために設立された新団体「ワールド・ボクシング(WB)」主催の国際大会「ワールドボクシングカップ」に出場した日本代表が27日、ウランバートルから成田空港に帰国した。
日本連盟はWBに加盟後、今大会が初めての選手派遣。出場した男女8階級のうち5階級で決勝に進出。男子は63・5キロ級の西山潮音(宮崎県スポーツ協会)、80キロ級の若谷豪(愛媛県競技力向上対策本部)、女子は50キロ級の木下鈴花(クリエイティブサポート)、57キロ級の吉沢颯希(自衛隊)が頂点に立った。
女子の木下は6月のパリ五輪世界最終予選で惜しくも出場権を逃してから気持ちの切り替えに苦しんだというが、「ワールドボクシングの第1回目。すごく大切な試合だと思うので、そこで結果が残せて良かった」と安ど。「チームジャパンとしてもみんながいい成績を残せた。いい第一歩になった」とかみしめた。
男子で国際大会初優勝の西山は「パリ五輪を現地で見て悔しい思いをしたので、その思いをずっと忘れずに練習していたのがいい結果につながった」と胸を張った。同じく初Vの若谷も「ずっと国際大会に連れていってもらっていたけど、形として結果が出てなかったので、初めて優勝できてうれしい」と喜んだ。
女子の吉沢も3度の予選でパリ五輪の出場権獲得に届かなかった反省を生かして結果につなげ、「練習したことを出し切ることができた」と手応えを示した。60キロ級で2位の田口綾華(自衛隊)は「新しいスタイルでたくさん課題が残ったので、いい試合だった」と振り返った。
一方で男子57キロ級でパリ五輪代表の原田周大(専大)は初戦敗退と悔しい結果となった。五輪直後に「もっと強くなりたい」と連戦に挑むことを選んだが、「自分の中では結構仕上げられたつもりだったけど、それがまだまだだった」と反省を浮かべた。
五輪のボクシング競技を巡っては国際ボクシング協会(IBA)が組織運営の問題で国際オリンピック委員会(IOC)から統括団体の承認を取り消された。新団体のWBが運営した今大会。木下は判定の基準についても「自分が見る限りではクリーンにみんなが楽しくボクシングができたかなと思う」と好印象を口にし、若谷も「公平にジャッジがついていたと思う」と語った。
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