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花組新トップコンビの永久輝せあ&星空美咲の大劇場お披露目開幕 ショーでは“新王”戴冠式も

スポーツ報知 / 2024年9月28日 17時31分

兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた花組公演で、お披露目された新トップスター・永久輝せあ(右から2人目)とトップ娘役・星空美咲(右)。専科・凪七瑠海(左から2人目)、綺城ひか理(左)は退団公演になる

 宝塚歌劇花組の新トップコンビ、永久輝(とわき)せあ、星空美咲(ほしぞら・みさき)の大劇場お披露目公演「エンジェリックライ」(作・演出、谷貴矢)「Jubilee(ジュビリー)」(作・演出、稲葉太地)が28日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。

 5月に退団した柚香光(ゆずか・れい)&星風まどかの後任コンビ。7、8月に名古屋・御園座公演「ドン・ジュアン」で始動して、本拠地でのお披露目となった。第97期の永久輝と第105期の星空の8年差コンビが、両作で初々しく、新生花組を華やかに彩った。

 「エンジェリック―」は堕天使アザゼル(永久輝)がトレジャーハンターのエレナ(星空)と手を組み、天に戻ることができる秘宝の指輪の強奪を図るコメディータッチのファンタジー。これまでの永久輝には経験の少ないヤンチャな役柄で元気よく物語を引っ張り、星空も謎めいた人物像から自然体の笑顔まで、様々なヒロインの表情をのぞかせた。

 ショーの「Jubilee」では王妃(星空)を連れての新王(永久輝)の戴冠式の場面も織り込まれた。

 また、本公演は第89期生の専科スター・凪七瑠海(なぎな・るうみ)、永久輝と同期のスター・綺城(あやき)ひか理の退団公演でもある。「エンジェリック―」では凪七は大宝石商・フェデリコ役、綺城はアザゼルの腐れ縁の友の天使ラファエルを演じて、それぞれ存在感を発揮。ショーでは黒えん尾で永久輝が2人とダンスで別れを惜しんだ。

 永久輝はカーテンコールで「専科からお力添えを頂いております凪七さん、そして110期生の組回りメンバーと共に、花組皆が前を向いて、より味わい深く進化させていけるよう精進してまいりたいと思います。そして、もうひとつ。私自身、このお稽古中からたくさんの方に、花組の皆さんに、先生方に、周りの皆さんに、本当にたくさんの温かい思いを頂いて、きょうまで参りました。きょうからは、今度はお客様に、この感謝の思いを1日1日大切にお届けできればと思っております」とスピーチした。

 11月10日まで。東京宝塚劇場では12月7日~来年1月19日に上演。

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