【高校野球】仙台育英 1年生左腕コンビの活躍で2年ぶり37度目の秋季東北大会出場決定
スポーツ報知 / 2024年9月29日 8時3分
◆秋季宮城県大会▽準決勝 仙台育英7―0東北学院榴ケ岡=8回コールド=(28日・仙台市民)
宮城準決勝では、仙台育英が東北学院榴ケ岡に7―0の8回コールドで勝利し、2年ぶり37度目の秋季東北大会(10月12日開幕、福島)出場を決めた。先発した井須大史が4回を7奪三振、2番手・竹内颯も4回を3奪三振で無安打無四死球と1年生左腕コンビがパーフェクトリレーで勝利を呼び込んだ。
仙台育英の1年生左腕2人が完璧な仕事をこなした。先発の井須がコースを突いて三振を次々奪えば、2番手の竹内も安定した制球で凡打を量産。表情を変えず、淡々と12個ずつアウトを取った頼もしい姿に、須江航監督(41)は「守れることを当然として、いかに負けない野球をするかが秋の勝敗を分ける9割、10割という中で、しっかり投げてくれた。成長を感じさせるいい投球でした」とたたえた。
先発の井須は県大会初戦の古川工戦で公式戦初先発してから急成長中で「最初の一球がいいところに決まったのでいけると思った」と手応え十分の投球。130キロ台中盤の直球とチェンジアップで緩急をつけ、相手打線をほんろうした。6―0と点差が開いた5回からは竹内が登板。指揮官も「うちでは珍しい変則の左腕」と期待を込めるスリークオーター気味から、多彩な変化球を投げ込み的を絞らせなかった。
1年生2人の奮闘を、最後は先輩が一発で援護。6―0の8回に7番・高田庵冬(あんと)一塁手(2年)が左翼スタンドを軽々越える場外へのソロ本塁打を放ち、コールド勝ち。通算23本目に「これまで打った中で一番」と納得の当たりだった。
指揮官は、新基準のバットを「飛ばないというより芯が狭くなった」と表現。その中で「間違いなく左の軟投派や技巧派の価値が上がっている」と分析し、「ストライク先行でテンポ良くという目指してきたものを形にしてくれた」と投手陣を評価した。めきめきと頭角を現す1年生たちが、3季ぶりとなる聖地への扉を開く、キーマンになりそうだ。(秋元 萌佳)
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