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高橋藍「取れたら最高」 10月開幕新リーグ初代王座へ、サウナも一緒の仲良し兄弟で高校以来のタッグ

スポーツ報知 / 2024年9月30日 6時15分

習でスパイクを放つサントリー・高橋藍(カメラ・岩田 大補)

◆バレーボール  プレシーズンマッチ  サントリ4ー1広島TH(29日・箕面トレーニングセンター体育館)

 前身V1リーグ男子の昨季覇者で、パリ五輪代表の高橋藍(らん、23)が新加入したサントリーが29日、新リーグ「大同生命SVリーグ」(10月11日開幕)に向け、大阪・箕面市内でプレシーズンマッチを今季初の有観客で開催した。5セット形式で行われ、藍は第3セットまで出場し、11得点で広島THを4―1で下す勝利に貢献。昨季2位の大阪ブルテオン(B)との開幕戦(東京体育館)へ弾みをつけた。藍は国内リーグ初参戦で、「兄弟で取れたら」とチームメートの兄・塁(24)との新リーグ初代王座獲得を目標に掲げた。

 藍の圧倒的な存在感が光った。新リーグ開幕を12日後に控えた中、サントリーの一員として日本のファンの前で初めてプレー。第1セット(S)の5―6から痛烈なバックアタックで初得点。第3Sにはサーブレシーブし、自らスパイクを決めた。チームのファンクラブ会員約160人が得点を決める度に沸き上がった。まだ調整段階だが11得点で勝利へけん引。「優勝に貢献できるよう、サンバーズで強くなれるよう頑張りたい」と、ファンに宣言した。

 兄弟で初タイトルを狙う。兄・塁の影響でバレーを始めた。2人は小、中、高と一緒に戦った。今季、イタリア1部で3季プレーした藍がサントリーに加入し、京都・東山高1年時に3年だった兄とそれ以来のチームメートになった。第2Sの26―26で塁がリリーフサーバーで出場し、兄弟共演が実現。藍がパリ五輪から帰国後は「(私生活は)ほとんど一緒。サウナも行く」と塁が明かす仲良し兄弟。コート内では同じアウトサイドヒッターで刺激し合い「兄弟で(頂点を)取れたら最高」と藍が言えば、塁も「2人で優勝を」と兄弟同じチームでの初Vを誓い合った。

 “藍効果”は抜群だ。チームのファンクラブ会員数は非公表だが、関係者によると昨季の10倍は超えるという。今季リーグ戦は東京体育館で開催される10月11日の大阪Bとの開幕戦に加え、同14日のホーム開幕戦も約50分で完売。この日も大勢の報道陣が詰めかけ、塁は藍を囲む記者の数に「すご!」と驚がく。藍は「すぐに完売したと聞いて、バレーが面白いと思ってもらえている証拠」と喜んだ。

 開幕戦はパリ五輪代表の西田有志(24)を擁する大阪B戦だ。五輪で2大会連続8強の悔しさを胸に、28年ロサンゼルス五輪を見据えた上で選んだ自身初の国内リーグ。「もっとバレーを大きなものにしたい」と藍。日本バレー史でも節目のシーズンを兄弟Vで彩る。(宮下 京香)

 ◆サントリーサンバーズ 1973年設立。本拠地は大阪・箕面市。サンバーズには「燦然(さんぜん)と輝く太陽に向かって羽ばたく、不死鳥のように」との思いが込められた。前身のVリーグで04年まで5連覇、23―24年季制覇など10度の優勝。昨年12月の世界クラブ選手権で日本勢初の銅。大同生命SVリーグにはサントリーサンバーズ大阪として参戦。フランス人のオリビエ・キャット監督(57)が今季から指揮を執る。

 ◆大同生命SVリーグ 10月に新たに開幕する国内最高峰のリーグ。前身のVリーグが、SVリーグと2部のVリーグに分かれた。SVには24―25年シーズンは男子10、女子14クラブが参戦。男子は10月11日の開幕から25年4月13日までレギュラーシーズン(RS)を行い、4~5月にRS上位6チームがプレーオフに進んで初代王者を決める。

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