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阪神の逆転勝利はV逸翌日でも気持ちを切らさなかった森下の気迫が先輩に火をつけた…安藤統男氏の視点

スポーツ報知 / 2024年9月30日 5時0分

3回2死一塁、森下翔太が左中間適時二塁打を放つ(カメラ・馬場 秀則)

◆JERAセ・リーグ 阪神7―6DeNA(29日・甲子園)

 阪神は4点を追う7回に一挙5点の大逆転勝利となった。1点差に迫った大山の右前適時打、佐藤輝の逆転2点三塁打はいずれも逆方向に運び、執念を感じた。だが、その2人を差し置いて最も評価したいのは、お膳立てをした3番の森下だ。

 高い集中力とボール球を振らない自制心で、2死二塁のフルカウントから四球を選んだ。3回の適時二塁打も見事だったが、V逸決定の翌日にもかかわらず、一番気持ちを切らさずに最初からゲームに入れているように見えた。その気迫が、大山、佐藤輝に火をつけたのではないだろうか。

 才木、東のエース対決となったCS第1ステージの“前哨戦”としては、やや大味のゲームだった。特にDeNAは攻守に甘さがあった。だが、打線はやはり強力。CSで対戦すれば、怖いオースティンもスタメンに加わる。阪神は投手陣を援護するため、この試合のように各打者がつなぎの意識を持って臨みたい。(スポーツ報知評論家)

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