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【ソフトバンク】22年育成ドラフト10位・前田純、「最高で~す!」プロ初登板初勝利

スポーツ報知 / 2024年9月30日 5時0分

ソフトバンク・前田純

◆パ・リーグ 日本ハム2―6ソフトバンク(29日・エスコンフィールド北海道)

 ソフトバンク2年目の前田純が6回無失点でプロ初登板初勝利を挙げた。2回先頭の万波を縦に割れるチェンジアップで空振り三振に仕留めるなど、抜群の制球力で無四死球、3安打。二塁も踏まさない投球に「最高で~す!」と28日にセ・リーグ優勝を決めた巨人・阿部監督を思い出させるシャウトを決めた。

 これで球団史上最多の今季6人目のプロ初勝利投手が誕生。「先輩方の雰囲気がのびのび。そのおかげ」と189センチ左腕は気負わず投げられる環境に感謝した。

 タカ先輩の山川と同じ沖縄・中部商高を経て、日本文理大から昨季に育成ドラフト10位で入団。急成長ぶりも含め、倉野投手コーチは「ファームの勝利」と自軍の投手育成力をたたえた。

 ポストシーズンで先発ローテを任される可能性が高いのは有原、モイネロ、スチュワートの3人のみ。小久保監督は「候補には入ってます。十分すぎるピッチング」と好投した孝行息子が、大津、石川、左大円筋損傷の大関らとの競争し、大舞台に立つことを期待した。

 対日本ハムの連敗を7で止め、カード負け越しも阻止した。10月1日のオリックス戦(みずほペイペイ)ではドラフト1位・前田悠がプロ初登板初先発予定。「自分が抑えたことによって、自信をつけられたかな」と同姓の19歳に力水をつけた前田純。CSに臨むタカに、また頼もしい戦力が加わった。(田中 昌宏)

 ◆前田 純(まえだ・じゅん)2000年6月4日、シンガポール生まれ、沖縄市育ち。24歳。沖縄・中部商では甲子園出場なし。日本文理大を経て22年育成ドラフト10位でソフトバンク入り。今年7月24日に支配下選手登録。189センチ、85キロ。左投左打。愛称は「マエジュン」。

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