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SVリーグ・PFUブルーキャッツは3連敗…首位の埼玉上尾に敗れる

スポーツ報知 / 2024年11月23日 19時46分

ブロックを繰り出すPFUのタットダオ(左)と大熊

◆大同生命SVリーグ女子 ▽第7節 埼玉上尾3-1PFU(23日、とり野菜みそBLUECATS ARENA)

 9位のPFUブルーキャッツ石川かほくは、1-3で首位の埼玉上尾メディックスに敗れ、今季2度目の3連敗を喫した。第1セットはデュースの末に27-29で競り負け、第2セットは得意のミドルからの速攻、移動攻撃を連発し、25-20で奪取。首位チームを相手に善戦も見せたが、第3セット以降は徐々にリズムを失い、連取されてしまった。昨季まで埼玉上尾のコーチを務めていた馬場大拓監督は「試合になれば、相手を意識することなく戦えました。相手選手の特徴は分かっているけど、我々が対応しきれないことがあった。相手選手たちも成長しているので、さらに上にいきたいと思っていたのですが」と振り返った。

 チームの課題として、馬場監督はプレーの精度を挙げた。序盤は高い攻撃力を発揮した一方で、第3セット以降は緩急でリズムを崩され、粘り強くラリーに持ち込まれた。「いい攻撃をしても、いい守備で切り返されて、ラリーが続くケースが多かった。プレーの精度は相手の方が勝っていたのかなと思います」と指揮官。埼玉上尾は正確なレシーブから高確率にスパイクを決めて連続得点。PFUは得意のブロックが追いつかない場面や、サーブ、レシーブミスも目立った。

 敗れはしたが、日本国籍を取得したばかりのアウトサイドヒッター、バルデス・メリーサ(22)が、チームトップの18得点を挙げれば、大卒新人のアウトサイドヒッター、川崎鈴奈(23)も16得点をマーク。若手選手が台頭すれば、タイ代表のミドルブロッカー、ヌクジャン・タットダオ(30)はアタック決定率でリーグ4位、ブロック決定本数はリーグトップと、波に乗ったときの攻撃力は十分だ。川崎は「昨シーズンから内定選手として、試合に出させてもらっていた。新しいチームになってから雰囲気も変わり、同年代の選手も多く、プレーしやすくなっている。その中で自分の良さを出せています」と手応えをつかむ。

 24日も埼玉上尾と第2戦を戦う。「首位チームを相手にある程度、戦えると自信になった。ただ、細かいプレーの精度をコンスタントに高くしないと勝利には届かない」と指揮官。気持ちを切り替え、首位撃破を狙う。(中田 康博)

 ○…21本のスパイクを決めた埼玉上尾のアウトサイドヒッター、佐藤優花(30)は「相手のブロックが高いので、しっかりとスイングし、長いコースに打つことを意識した。順位のことは考えず、相手選手からも学んで吸収したい」と振り返った。

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