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【侍ジャパン】決勝見据えたスタメン6人変更 勝ちパターンの大勢、藤平も温存した井端監督の決断…担当記者が見た

スポーツ報知 / 2024年11月24日 5時25分

藤平尚真

◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 スーパーラウンド 日本9―6台湾(23日・東京ドーム)

 試合前に決勝進出が決まったからといって、台湾のように先発投手の変更まではしなかったが、井端監督も腹を据えた。負けてもやむなし、と選手の休養を最優先に考えて米国戦、ベネズエラ戦とはスタメンを大幅に変更し、投手起用も制限したが、それでも勝利し「選手の頑張りでここまで勝ち上がれた」。今大会の連勝を8、国際大会の連勝を27とし、無傷で決戦を迎えることになった。

 22日までのスーパーRは1番・桑原から9番・坂倉までを固定したが、この日は「メンバーを変えます」と村林、佐藤、紅林、清宮、古賀、五十幡を起用した。第1試合のベネズエラ・米国戦でベネズエラが勝ち、台湾戦に決勝進出がかかっていたらベストメンバーのつもりだった。だが、その必要がなくなり、出場を熱望した辰己、森下らを除いてベンチスタートにした。

 一方で、22日のベネズエラ戦後の段階で、ベネスエラ・米国戦の結果に関係なく、勝ちパターンの大勢と藤平を登板させないと早々と決断。台湾戦は先発の早川から、その2人を除く投手をつないで勝ち切る。もし、それで敗れたら仕方がない―と腹をくくった。早川、北山らは疲労の色が濃かったが、何とか踏ん張り井端監督の思惑に応えた。

 台湾での1次L4連戦中、「とにかく選手たちが疲れている。うまくやりくりできれば…」と思案していた。当初、遊撃のレギュラーと見込んでいた紅林から源田への変更や、能力は認めるも状態の上がらない清宮の起用に固執しないなど、調子を見極める観察眼に勝負師として臨機応変な決断。全ては決勝に勝つため。「明日は結果だけにこだわっていきたい。あと1試合。日本のプロ野球で試合をやるのがラストなので、日本の皆さんによいプレーを見せて勝ちたい」と世界一から逆算した采配で24日の大一番に臨む。(侍ジャパン担当・阿見 俊輔)

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