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豪快なつり出しで霧島を圧倒 豊昇龍、大関初V王手も「マジで意識しない。優勝を意識して負けた場所があるからね」

スポーツ報知 / 2024年11月24日 6時40分

霧島(左)を豪快なつり出しで下した豊昇龍(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽九州場所14日目(23日・福岡国際センター)

 大関・琴桜が初優勝に王手をかけた。大の里との大関対決を上手投げで制し、1敗を死守した。自己最多に並ぶ13勝目で今年の65勝目を挙げ、初の年間最多勝を確定させた。大関・豊昇龍は関脇・霧島につり出しで快勝し、同じく1敗を守った。千秋楽は首位で並ぶ両大関との直接対決が組まれた。大関同士の千秋楽相星決戦は2003年名古屋場所の魁皇―千代大海以来、21年ぶり。豊昇龍が勝てば自身2度目、大関では在位8場所目で初Vとなる。

 豊昇龍が霧島を圧倒した。もろ差しになると、まわしをつかんで豪快につり出した。「しっかり集中していた」。取組前に琴桜が大の里に勝って1敗を守っていたが、「特に意識していなかった」と過去9勝9敗だった対戦に集中した。自己最多の13勝目にも「意識していない。まだ終わっていない」と言い切った。

 千秋楽では琴桜との相星決戦となる。「いいんじゃない? 一日一番、大事にとっていきたい」。関脇だった昨年名古屋場所以来、2度目の優勝がかかるが、「マジで意識しない。優勝を意識して負けた場所があるからね」と強調。モンゴルから千葉・柏日体(現・日体大柏)高に入学し、琴桜は幼少期に柏相撲少年団に所属した。柏市にゆかりある力士同士の対決について「まあね」と不敵な笑み。八角理事長も「豊昇龍は気持ちが強い」と評した。叔父で元横綱・朝青龍譲りの負けん気で大関初Vをつかみ取る。(山田 豊)

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