42歳上野由岐子「自分の中で可能性が生まれてきた」来季現役続行を明言 25季目へ「目標はけがしない」
スポーツ報知 / 2024年11月23日 22時5分
ソフトボール女子で2008年北京、21年東京五輪金メダルのレジェンド・上野由岐子投手は23日、群馬・高崎市内で取材に応じ、現役続行することを明言した。実業団25年目の来季に向け、「やれるだけやりたい。目標はけがをしないことです。(42歳で)けがと隣り合わせなので。こればっかりは仕方ないね」と笑みを浮かべた。
九州女高(現福岡大若葉高)を卒業後に実業団入りし、24年目の24年シーズンでは、日本代表として7月のワールドカップファイナルで世界一に輝いた。個人でもMVPの活躍でチームを支えた。ニトリJDリーグでは、10月の日立戦(1―1)で東京五輪決勝以来、3年3か月ぶりに先発。同月の戸田中央戦(1〇0)では完封勝利を挙げるなど先発とリリーフでフル稼働した。左膝のけがで登板ゼロに終わった22年、中継ぎで復帰した23年を経て、手応えのあるシーズンを過ごした。
「この年になって楽しいという感情でソフトボールができていることは最高だと思って。やっぱり完投できたことと、MVPを取れたこと…想定外がいっぱいあって自信にもなりました。意外とまだできるんだなという思いにさせてもらって、未来があるというか、自分の中で可能性が生まれてきて、なんか今まで以上に楽しい。充実しています」
出れば4度目となる28年ロサンゼルス五輪にも期待がかかるが、意識はせず1年ずつ積み重ねる。「ソフトボールが好きで、選手として長く続けていきたい」とのスタンスは、今後も変わらないという。
来季の目標は「現状維持です。十分じゃない?(笑い)チームが私に求めるものに対して、しっかり結果を残していくことがチームに貢献することだと思っている。来年もそういうピッチングができたら」とうなずいた。ポストシーズンでは2試合で完投したが、16日の準決勝で日立に1―3で敗れ、2季ぶりの頂点に手が届かなかった。「チーム状況がどうであれ、優勝が求められる。今年も優勝することを目標にしてたどり着けなかった」と雪辱に燃えた。
この日は高崎市内のグラウンドで上野自身が発案し、現役投手に自らの経験や技術を直接指導するクリニック「UENO LABO」を開講。ブランドアンバサダーを務めるミズノが主催し、上野は中学生から大学生までの投手17人に約6時間みっちり指導し、自身の経験を伝えていった。
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