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【ヤクルト】山田哲人、現状維持の5億円プラス出来高でサイン 主将5年目の来季へ「優勝に貢献できるように頑張りたい」

スポーツ報知 / 2024年11月29日 17時51分

契約更改したヤクルトの山田哲人内野手

 ヤクルトの山田哲人内野手が29日、東京・南青山の球団事務所で契約更改に臨み、現状維持の5億円プラス出来高(金額は推定)でサインした。7年契約の4年目が終了。プロ15年目の来季に向け、「とにかくケガをしない。1年間しっかり、自分のスピードを生かした野球をしたいと思いますし、キャプテンとしてチームをまとめて優勝に貢献できるように頑張りたい」と決意を込めた。

 今季は下半身のコンディション不良で2度離脱がありながら、110試合に出場したが、打率2割2分4厘、14本塁打、39打点。低調だった今季を「ケガしないのが一番だったんですけど、開幕戦1試合目で、その目標が崩れるというか、肉離れしてしまったので、本当に悔しいというのが一番最初に出てくる」と振り返った。

 今オフは、1月に恒例の愛媛・松山での自主トレを行う。走り込みの量を増やす方針だといい、「一番(必要なのは)走り込みだなと感じました。しっかり走り込む、トレーニングの内容も瞬発系やってましたが、来年もケガしないように1年間フルで戦えるようにしたい」と話した。

 チームとしては精神的支柱だった青木宣親が現役を引退。21年から主将の山田は来季も大役を務めることも決まり、「青木さんの存在はすごく大きくて、困った時に一番最初に相談していましたし、雰囲気が悪くなったり、チームが調子が悪いときは、青木さんと相談して『集合しようか』とか、そういう話を4年間はできていたけど、来年からはいないので自分から判断して、集めた方がいいときは進んで集めますし、個人的にも視野を広く、気づいたことがあれば一言、二言声をかけられたらいいなと思っています」と、うなずいた。

 26年にはWBCが控えており、山田は17、23年大会、そして21年の東京五輪など代表経験が豊富。日本が誇る名手は、次回大会に向けては「そこの思いは、正直今は考えてないですね。もう自分のことで今精一杯なので、そんなこと考えてる余裕は正直、今はない。本当に自分だけ、今自分のことだけ、チームのことだけ。それだけですかね」と、足元をみつめた。

 こだわりの強い守備では負けたくない思いが強い。セ・リーグの二塁手は巨人・吉川、DeNA・牧、広島・菊池など名手がそろう。「(周りは)めっちゃうまいですし、見習うところがたくさんある。かと言って僕も負けてないぞと心の中で思ってますし、打撃のイメージが強いかもですけど、守備も僕の中では自信があるし、そこで貢献したい。『山田の守備のおかげで勝った』という試合をたくさんしたい」と意欲。今季は逃した21年以来4年ぶりのベストナイン奪取に向け、「ベストナインも総合的に成績を残さないと取れない賞ですし、守備のことを言いましたけど、打撃もそれは大事になるので、全部の面でスピードを活かした野球をし、賞を取れるように頑張りたい」と意気込んだ。

 現在通算299本塁打で、大台は目前。4位(304本)の池山隆寛、3位(306本)の広沢克己の背中も見えている。開幕戦での通算300号達成が期待されるが、「開幕戦で打てればいいですけどね。なるべく早く打てたらなとは思ってます」と、早期達成に意欲を示した。

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