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【阪神】FA権行使の大山悠輔、残留表明 決断理由は「一番が多すぎて」条件上回った巨人より猛虎愛

スポーツ報知 / 2024年11月29日 18時0分

残留宣言した大山悠輔(カメラ・岩田 大補)

 今年4月に取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使した阪神・大山悠輔内野手が29日、兵庫・西宮市内の球団施設で会見を行い、残留することを表明した。球団最長タイとなる5年契約の総額17億円プラス出来高払いで合意に至った(金額は推定)。

 大山はスーツ姿で「来年からもタイガースでプレーすることを決めました」と切り出すと、「一番が多すぎて、本当にいっぱいあるんですけど、まずはやっぱり、監督、コーチ、スタッフのみなさん、裏方のみなさん、チームメートともう一回優勝、日本一を一緒に達成したい気持ちが強かった。ファンのみなさんにファン感謝デーで本当に多くの(自身の名前が書かれた)赤いタオルがうれしかった。赤いタオルをもっともっと増やしたいなというのもありました。一番忘れられないのは去年の日本シリーズ。地鳴りのようなあの感動が忘れられないというのがあるので、もっともっと感じたいというのも理由の一つですね」と率直な思いを明かした。

 悩み抜いた末に「他球団の評価を聞いて見たい」と13日にFA宣言。対抗馬となった巨人は阪神を大きく上回る6年24億超の大型契約を用意した。「最大の誠意で交渉させていただいた他球団の方には感謝していますし、自分自身勉強になりました」と口にし、巨人の阿部監督、坂本らのラブコールには「素直にうれしかったですし、あれだけ、活躍されている選手の方がそう思ってくださっているのはすごくうれしかったですし、素直にうれしかったです」と感謝した。移籍も選択肢に自問自答を続けたが、最後は条件面よりも猛虎愛を貫いた。

 藤川新監督にも真っ先に残留の連絡を入れた。「甲子園の大歓声のなかでやれることは当たり前じゃない。プレーで返せるように頑張りたい」。主砲として2年ぶりのV奪回を目指す。

 ◆大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ)1994年12月19日、茨城県生まれ。29歳。つくば秀英(茨城)では甲子園出場なし。白鴎大を経て、16年ドラフト1位で阪神に入団。23年に最高出塁率、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を獲得し、38年ぶりの日本一に貢献。8年目の今季は130試合に出場し、打率2割5分9厘、14本塁打、68打点。181センチ、94キロ。右投右打。今季年俸2億8000万円。

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