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重圧、安堵…大千秋楽「Endless SHOCK」カーテンコールに堂本光一の「思い」あふれた…担当記者の目

スポーツ報知 / 2024年11月30日 4時5分

大千秋楽を終え、花束を手にする堂本光一(カメラ・池内 雅彦)

 KinKi Kidsの堂本光一(45)が29日、東京・帝国劇場で主演ミュージカル「Endless SHOCK」の大千秋楽を迎えた。2000年11月の初演から25年目。国内演劇における単独主演記録を更新する2128回目の上演で、記録にも記憶にも残る伝説の舞台がフィナーレを迎えた。

 ◆記者の目

 約1時間のカーテンコールに、光一の思いが詰まっていた。普段は「夜公演があるから」などと笑いを交えつつ、次公演から逆算した準備など高いプロ意識から、会見を早めに切り上げることも多いが、大千秋楽の達成感と安堵(あんど)感、そしてSHOCKへの「思い」から予定時間を大幅にオーバーした。

 25年間を振り返る中で、最も力を込めた言葉は「思い」。「思いは、とても人を強くさせる」と言った。

 「ステージに立つ人間としての究極形」として描いた主人公のコウイチ像。それを演じるのは「つらかった」とも言った。「究極体を演じるのは、つらい。つらい25年でした。だってオレ、全然究極じゃないんだもん」。美しいフライング、伸びやかな歌唱、鮮やかな殺陣や階段落ちも生まれ持ったものではない。人知れず、朝までリハーサルを重ね、右足首靱帯(じんたい)を損傷しても舞台に立ち続けた。震災やコロナ禍で中止が余儀なくされた時も、感染対策を施したスピンオフ作品「―Eternal」を製作した。それも全ては、最高のエンタメを届けたい「思い」。

 “日本一チケットが取れない舞台”としての重圧もあった。「役に負けないようにするには、技術とかありませんから。気持ちしかない。それをずっと維持するのはね…。頑張りました、自分でも」。自画自賛した光一の満面の笑みから、背負ってきたものの重さと大きさが伝わってきた。(田中 雄己)

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