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片岡愛之助がケガで顔見世興行休演に「とても残念で悔しい思い」 代役の中村壱太郎奮闘に拍手

スポーツ報知 / 2024年12月1日 17時28分

「蝶々夫人」お蝶を演じる中村壱太郎(カメラ・豊田 秀一)

 京都・南座で1日、冬の師走を彩る「當る巳歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」が初日を迎えた(22日まで)。

 11月29日の舞台稽古中に歌舞伎俳優の片岡愛之助が舞台装置と接触。「上顎(じょうがく)および鼻骨骨折」の診断を受け、当面休演することが発表された。藤娘・鷹匠・座頭・船頭・鬼の五変化をする昼の部「大津絵道成寺(おおつえどうじょうじ)」で代役を務めた中村壱太郎は、急きょ引き受けた初役にも関わらず堂々とした舞踊を披露。大きな拍手が送られた。愛之助を楽しみにしていたという60代の女性は「愛之助さんは見られなくて残念でしたけど、壱太郎さんがすごく頑張っていらしてステキでした」と笑顔。また、初めて「顔見世興行」を観劇した20代女性は「愛之助さんの回復をお祈りしています」と話した。

 愛之助は1日、自身のブログを更新し「皆様、ご心配をおかけして申し訳ありません。稽古中のことで大変驚きました」と報告。また、京都の冬の風物詩である同公演を休演することになり「顔見世に出られないことは、とても残念で悔しい思いです」と思いを吐露した。「然し乍ら(しかしながら)、神様がくれたしばしのお休みなのだと、気持ちを切り替え しっかり治したいと思います」と前向きにコメントした。

 夜の部「色彩間苅豆」では中村萬太郎が代役をつとめる。愛之助は「12月のこの公演が、大成功することを心より願うとともに、療養の間、確りいろいろなことを勉強して、また皆様の前でいい作品を届けられるよう努めます」とつづった。この日、愛之助と、妻で女優の藤原紀香は劇場に姿を見せなかった。

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